チャベダ氏

2020-08-25

 

先週、悲しい知らせが届いた。ケニヤで、中村千秋の父ともいえる、チャベダ氏が癌で逝去したという訃報だった。79歳。ケニヤの平均寿命から言えば長生きだが、オリンド氏が82歳で元気なのを見ているので、とても早い死のように感じる。

 

一昨年、前立腺癌の手術をして無事成功。ケニヤでも回復率の高い癌なので、また元気になると思っていたが、今年に入って急激に体力が落ちてきて、残念ながら力尽きてしまったという。

 

大きな目に大きな鼻。とぼけた調子でゆっくりと話す英語には、いつも楽しい冗談があふれていて、聞き手を和やかな気分にしてくれた。ナンバー1というより、補佐的な地位で緻密な仕事をこなしていく人だった。データ採取と実証を重んじつつ、不正を嫌い、ケニヤを心底愛しているタイプの研究者だった。

 

長い間、ナクル湖の汚染の研究をしていたので、化学成分の分析については、いろいろと教えてもらうところもあった。口癖は、「どろぼうたちはなんでも盗んで自分のものにしちゃうからね、よーく見分けてだまされないようにね。そんなのに巻き込まれないで、独自の道を開いていくことだよ」、だった。どろぼうたちとは、研究の世界で権威風を吹かせていた、欧米からの白人たちや、そういう人たちと一緒になっていたアフリカ人を含めた研究者たちに対する、チャベダ氏独特の言い回しだった。苦々しい思いした話もいくつも耳にした。

 

そんなチャベダ氏なので、どろぼうの臭いをかぎつけると仕事をすっぽかしてしまう茶目っ気もあった。愉快なすっぽかしの話もいくつかあり、その真相をチャベダ氏に聞いて、大笑いしたこともある。

 

恩師の小原先生の親友として紹介されて、1989年にケニヤに居住し始めた当時、ナイロビの家でお世話になり、一家とは家族同様に付き合ってきた。4人の息子のうち長男はアメリカに永住している。次男はニューヨークで10年以上映画監督の勉強と仕事をした後、ケニヤに戻って家族を持ち、映像関係の仕事をしている。その次男と、チャベダ氏やオリンド氏を通して見えるケニヤの自然保護や彼らの活躍を映画に残せたらいいなあ、と夢を持って企画を練っている矢先のことだっただけに、残念だ。

 

チャベダ氏は来日の経験もある。日本では中村千秋の家族とも会って、会食した。その時の写真に写っている、当時、1歳半だった甥は、今や32歳の会社員になった。その甥が大学生の時にケニヤ教育ツアーでケニヤを訪問をした。チャベダ氏は甥との再会のために、甥が1歳半の時に一緒に撮った写真を手にしてナイロビの空港で待っていたのだが、フライトの遅れのため再会は実らなかった。とてもがっかりしていたのを思い出す。その後、甥とチャベダ氏は会う機会はなかった。今後もこの世での再会はないのだと思うと、改めて他界したのだと感じる。

 

もし可能ならば、チャベダ氏の次男との小さな夢、チャベダ氏やオリンド氏を通して見えるケニヤを作品にして、次世代に残せたらと思っている。もちろん資金のアテなど何もない白紙の状態だけれど、万事そういう白紙状態の夢から現実にしてきたのだから、願えば叶うだろう。そして、それがチャベダ氏への慰霊にもなるか、と。奇しくも、アメリカの長男の息子が大学で日本語を専攻して、日本滞在を経験したという。世代と国境を越えた作品を力を合わせて作って、天国のチャベダ氏に送れたら、と悲しみから希望に結びつけながら、悲しみの涙が夢実現の歓喜の涙となるように、チャベダ氏得意の冗談を交えた笑みを胸に、故人を送ることにしたい。

 

 


早い6月

2020-06-25

 

長く感じた4月、あっという間に5月、6月と過ぎ、今年ももう半年が終わろうとしています。世界中がコロナ騒動に巻き込まれたままで、その情報によって月日の流れの感じ方も変わっているようにも思います。

 

日本をはじめ、世界の多くの国々で緩和や解除が進んでいるのは明るい方向です。

 

ツァボ地域でも感染者がついに出てしまいましたが、もろもろの制限はあるものの、観光業以外の生活は、コロナ感染者対策が開始される以前とほぼ変わらない状況です。

 

ケニヤの国としての都市ロックダウンや夜間外出禁止令(戒厳令)、学校閉鎖、国際線や国際郵便の停止などは4カ月目となっていますが、早々に解除、緩和されるとよいと願うばかりです。

 

このような状況下で、サラマンドフの会の小さいながら確実で、前向きな活動支援の報告ができるのを嬉しく思います。

 

お母さんたちのマスク・プロジェクトの進展、子どもたちのライブラリーの再開などなど、ポレポレと報告していきたいと思っています。

 

どうぞお楽しみに!

 

 


ポレポレでアップ予定

2020-03-18

 

例によって、ポレポレですが、もろもろの活動の報告を追ってアップしていく予定です。

 

教育エコツアーが実施の期間は、コロナ騒動の影響は全くなく、無事終了しました。もちろん、参加者は、大満喫でした。全員、またケニヤを訪問したい!と熱い想いで日本に帰国しました。後日、詳しくアップします!

 

こどもたちへの教育ツアーは、2月~3月に2つのワイルドライフ・クラブで予定していて、ひとつ終了しました。しかし、今ひとつは、コロナ騒動の学校閉鎖の制限で影響を受けてしまい、3月末日までにできればよいなあ、という状況となっています。

 

こちらの報告も後日、詳しくしたいと思っております。

 

コロナ騒動が早々に収束して、ケニヤへ多くの人が自由に訪問し、今まで通り、素晴らしい野生動物、大自然と地域住民との共存を体験できるように願っています。

 

 


2020年、あけましておめでとうございます!

2020-01-05

 

あけましておめでとうございます。

 

ケニヤン~ジャパニーズ(?!)となって31才を迎える2020年です。健康と親の介護問題が気になるお年頃となってきましたが、今年も野生のアフリカゾウと地域住民の共存のための活動を継続して、小さいながら確実な歩みを続けていきたいです。

 

サラマンドフの会も10周年目となっています。所用雑用を抱えたままでしたが、過ぎてしまえば、とても早く感じられる10年でした。これからの10年は、そろそろ、人生の終活(笑)への整理にも着手しないといけません。と言いつつ、散在する書類等々を見ると宇宙の果てに向かって走り始める気分で、あまりに多くて目途を立てるのにすら早くもくじけていますが。。。

 

人生の終活ならずとも、楽観的な私ですら、地球上のあちらこちらで漂う不穏な雰囲気には、日々の終活が誰しも必要な時代に入ってきているのか、と疑心暗鬼に陥りそうにもなります。心身ともに健康に生きていくのに困難を感じるようにすらなってきているのは、野生のアフリカゾウの立場から世界を感じ続けていることもあるかもしれません。

 

野生動物を巡る状況の息苦しさは、残念ながら世界共通となってしまってきていますが、次世代へ健全な地球の自然と社会を引き継いでいくために、今年も力を尽くしたいです。

 

年頭なのに少々悲観的になってしまいましたが、従来通り、周囲の変化やそのスピードに惑わされることなく、ゾウのようにゆったりとカメレオンのようにぽ~れぽれと、今年もマイペースで生き続けたいものです。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 


ポレポレの活動報告

2019-09-25

 

毎年、この時期には、ブログを書かなければと思いつつ、なかなか行動が伴わない苦痛を味わっていますが、幸か不幸か、今年もまた同じことの繰り返しです!(^^)!

 

支援活動は順調に続いています。ブログにアップしたい報告はたまっていて、頭の中ではすでに書かれている状態なのですが、写真選びなど、作業を考えると、手が止まってしまいます。また、言い訳になりますが、十数年ぶりの引っ越し作業も重なって、時間をうまく取れないままです。

 

ポレポレながら活動報告を順次アップしていきますので、サラマンドフの会をふと思い出した時にでも、チェックしてみてください!

 

ちなみにアップ予定の内容は、

 

教育エコツアー(日本からの訪問者)

ケニヤの子どもたちへの教育ツアー

卒業生たちへのキャンピング事業

ビリカニ女性たちの会、お母さんたちの試験

ビリカニ・ライブラリー トイレ施設支援

などです。

 

 


オリンド博士

2019-06-26

 

中村千秋のケニヤの恩師で、アフリカゾウ国際保護基金の代表のオリンド博士は、今年81才。

 

長い間、膝関節炎に悩まされていましたが、4月についに手術をして、リハビリにも成功し、今では元気に歩けるようになっています。本人曰く、「さすがに、まだ走るのは無理だけどね」と笑っていました。

 

ワイルドライフ・クラブの卒業生たちへのフィールド教育のプロジェクトの講師として、足が悪いものの、参加して、昨年はとても人気がありました。今年もフィールドでの講義を予定しています。孫からひ孫(?)の世代へ、ケニヤの野生動物の保護、自然保護の話を元気に伝えてくれることでしょう。

 

もちろん、日本からの教育エコツアーの講師としても、人気があります。昨年、ケニヤを訪問して、オリンド博士と一緒だった小学生は、オリンド博士とのひと時を「まるで映画みたいだ!」と興奮して大喜びでした。

 

今年の9月に、二度目のケニヤ訪問を予定している女性は、「なんといっても、オリンド博士に再会したい!」と今から楽しみにしています。

 

81才でもまだまだ活躍してもらわねばなりません!アメリカの著名な学者のダイアモンド博士など、オリンド博士と同じ年くらいでも、全世代にわたって人気があり、現役で活躍している人たちはいます。

 

「老害」として排除されることなく、「老益」の人物であり続けて、次世代が見習えるような生き方を続けて欲しいと思います。

 

ケニヤでも、さすがに日本ほどではありませんが、長寿の傾向は、昨今強くなってきています。アフリカの国々の中では長寿国となりつつあります。

 

 

オリンド博士は、遺伝的にも長寿系とのこと。アフリカの野生動物のためにも、ケニヤの野生動物のためにも、アフリカ人としての記録を残すほどに、元気で長生きして活躍し続けて欲しいものです!

 

 


マイペースの新年のあいさつ

2010-01-14

 

まだ年頭のあいさつでも間に合うかと思いつつ、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

相変わらず、日記の更新具合が、ぽ~れぽれでぼーっとしておりますが、今年もマイペースで続けていきたいと思っております。

 

昨年は還暦となりました。論語では耳順。人の言うことを逆らわず素直に聴けるようになる年齢のようですが、それが還暦ならば、私はまだまだ還暦には遠い未熟者かなとも思います。人のいうことを聞くことが以前よりできるようになったかな、とは思いますけど、逆らわずに聞くというのは難しいですね。いや、今のような世の中では、年齢には関係なく、反発することも大切な生きる力かと思ったりします。

 

抱いたいろいろな夢や思いつき、アイディアを小さいながら確実に今まで実現してきていますが、これからもチャレンジを続けたいです。まだまだ小さな夢から大きな夢まで温め持ち続けています。実現に向けて進むのがますます楽しくなってきました。毎年、年頭に書いている、万年の懐の風邪(別名、金欠病)は年越しでも抱えたままですが、それを超えるようなパワーを発揮して伝達していきたいと思っています。

 

昨年よりもさらに地球の自然環境も国際情勢には不安な材料が増えてきているように思います。野生動物を巡る状況も厳しいですが、野生のアフリカゾウの立場からケニヤと日本をつなぐ架け橋として、旧年までと変わることなく、今年も実りある一年となるように力を尽くしたいです。

 

新年も健康管理に留意して元気に活躍します‼ 本年も何卒よろしくお願い致します。

 

 


1ヶ月も!

2018-08-30

 

バタバタと慌ただしい1ヶ月でした。そしてまだバタバタしていますが、まだ生きています!元気です!の証に簡潔ながらアップします!

 

気にしていながら、行動が伴っていなかったことが、この1ヶ月3つほどありました。

 

その1は、このブログの更新。ブログアップしなければ、と最後にブログをアップしてから思い続けて、1ヶ月。

 

その2は、大親友の夫君がギランバレー症候群の中でも重症で長期入院。看護の彼女への応援をと思いつつ、、、ゴメンナサイ!

 

その3は、広島のサラマンドフの会の会員の方が被害に会われたのに、応戦のメッセージを送ったっきり、、、、、、申し訳ない!

 

深く反省しております。アフリカンタイムで有言実行。必ず、行動に移します!お待ちください!

 

この1ヶ月間には、プロジェクトの進展、教育ツアーあれこれ、フィールドでの発見等々といろいろあり、ブログのネタはあるのですが、、、、ポレポレならず、ぽ~~~れぽ~~れぐらいの超アフリカンタイムでアップしていきます。

 

と、次回のサイトのアップが、1ヶ月後とならないように、重々気にしつつ、、、、

 

やや怪しく疑わし気に、とりあえず日誌というより、走り書きでした!

 

 


長めの雨季

2018-04-25

 

今年は早めに始まった雨季ですが、通常の雨季の時期の4月末でもまだ続いています。毎日のように朝夕雨が降ります。もっとも昨年あまりに雨量が少なすぎた一年でしたので、昨年分まで降っている3月~4月の状況は野生動物にとっても地域住民にとってもありがたいです。

 

ケニヤの各地で雨による被害が相次いでいますが、雨に不慣れなツァボ地域でも、あちらこちらにできた水溜まりのため動きが取りにくくなっています。ビリカニ女性たちの会でも小さいながら被害が出ました。

 

一晩続いた大雨のため、家の一部が崩壊したりしました。お母さんたちは助け合って修繕するため、洋裁教室は休業状態の日も続きました。洋裁教室とライブラリーは幸いにも雨の被害は今のところはなく、お母さんたちも子どもたちも一安心です。

 

雨量が十分であることと水道水が出ることとは相関しないようで、村では水のトラブルがまた起きてきています。水道局の問題や急速に増加する人口や建築に使用する水などが関係しているようです。女性たちの会のワークショップにある水溜のタンクが大活躍です。

 

雨が続くと外での活動ができにくくなる時間が多くなり、室内での作業や思考の時間が増えます。姿を観ることがなくなった大型野生動物たちの生活への思いもこの時期深めることができます。そういう時間に思いを綴った記事を次回のニュースでは掲載の予定で、作業中です。

 

2015年の大雨では我が家も床上浸水しましたので、今回もやられないかヒヤヒヤしつつ、とにかく何もかも机やテーブル、ベッドの上に並べて、床上には一切の物を置かずを徹底しています。何とか雨水は入り込まずにすんでいますが、時々入り込むヘビとサソリに雨季ならではのジャンボ!のあいさつを送っています。

 

夜は熟睡してしまうのですが、雨が降り続く夜には明日目覚めたら床上浸水?!などということがないように!と祈りつつ、心配しても仕方がない、起きたら起きたでその時に考えよう、と今日もベッドに横たわることにします。

 

 


あけましておめでとうございます!2018年

2018-01-07 

 

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

支援活動等のお知らせに比べると、日記の更新具合が、ぽ~れぽれですが、今年もマイペースで続けていきたいと思っております。

 

昨年(2017年)は一昨年(2016年)に比べると、動き回っての活動よりも一昨年の整理と新年に向けての充電の年であったように思います。新年は蓄えた力を十分に発揮できるように動いていきたいと思っております。

 

今年は人生5回目の年女です。

 

ひとつのことをじっと追い求めて実現していく長期研究や活動は昨今では野暮ったいものとなってきているかもしれません。しかし野暮ったい生き方に人間味もあるのではないかと考えたりします。こういう者からの独自の世界観を世代も国境も超えて、多様な視点と交わりながら今年も伝え続けていければと思っています。

 

地球の自然環境も国際情勢にも不安がよぎり、野生そのものののとらえ方や価値観が移り変わる兆候もある中、野生のアフリカゾウの立場からケニヤと日本をつなぐ架け橋として、旧年までと変わることなく、ぶれることなく、今年も実りある一年となるように力を尽くしたいと思っています。

 

昨年の年頭のブログにもある、万年の懐の風邪の治療(?)は、昨年中も継続して年越しとなってしまいました。実現できないからこそ抱負が語れると楽観的に考えて、今年もまた小さな目標としたいものです。

 

懐の風邪以外は、旧年は健康そのもので過ごすことができました。新年も健康管理に留意して元気に活躍したいと思っています。

 

重ね重ね、本年も何卒よろしくお願い致します。

 

 


上記より以前のアーカイブの記事は、【日記】よりご覧ください。本サイトの【LINK】内にもURLリンクがあります。