小学生たちの教育ツアー支援【2024年2月】

2024-03-23

 

サラマンドフの会の2023事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)の初の小学生たちのツァボ・イースト国立公園での教育ツアーを2月に実施しました。支援の対象となったのはブグタ小学校のワイルドライフ・クラブです。

 

参加者の35名のうち1名を除き、全員が初めての体験でした。雨季の中、残念ながら朝から曇天模様でしたが、参加者たちは皆初めてということもあり、かなり緊張気味でした。

 

まず観察できたのはインパラ、ウォーターバック、そしてゾウでした。

 

乾季のフィールドに比べると、観察できる大型野生動物は少なかったのですが、バッファロー、ヒヒ、シマウマ、ハイエナ、カバなども観察できたほか、鳥類たちが餌を採るところも多々観察することができました。こどもたちは終日講師の説明を聞きながら、多くを学んでいました。

 

6個の双眼鏡をシェアして使い方を学びました。双眼鏡を触ったのが初めてなので、使い方がよくわからずに戸惑っているこどもがほとんどでしたが、講師からの指導で、終了間際には、なんとか使いこなせるようになりました。順番待ちで急かすこどももいたほどです。

 

終了間際になって、雨が降り出し、最後まで観察を継続することが難しくなりましたが、窓を閉めているので声を出しても大丈夫だよね、とアシスタントに確認して、OKが出ると、感激を歌で表そう!と、楽しそうに歌っていました。

 

終了時には、いつもどおり感想文の提出の課題が出ました。一日かけてフィールド学習で学び、野生動物の姿を身近に感じたようで、将来は野生動物のために仕事する大人になりたいと思いました、と作文に書いている子どももいました。

 

 

次回は、乾季の野生動物たちを観察できる機会に、比較しながらフィールド学習して、さらに多くのことを学べることでしょう!

 


助成金の採択(7年目継続)

2024-03-02

 

NPO法人サラマンドフの会がイオン環境財団の第33回活動助成金(2024年4月~2025年3月)の助成先として採択されました。継続で7年目の助成となります。

 

3月1日付で、イオン環境財団のサイト 【第33回イオン環境活動助成」助成団体決定】にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、本日(3月2日)の読売新聞(朝刊)にも広告掲載されました。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、助成の6年目までと同様のフィールド学習への継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学校のワイルドライフ・クラブの子どもたちへのツァボ国立公園でのフィールド学習の支援です。今ひとつは、ワイルドライフ・クラブの卒業生の成人を対象とする、同国立公園でのフィールド学習を通した支援です。

 

昨年同様、満額(108万円)の助成金となり、円安の影響や現地での物価高、エルニーニョの影響による大雨の状況も心配される中、力添えにより支援事業が継続できることをありがたく存じます。

 

助成金は大切な支援ですが、サラマンドフの会の基盤は、皆様からの会費や寄付による温かい支援です。この原動力があってこそ継続して得られている助成金です。

 

 

今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に一歩ずつ確実に歩み続ける、サラマンドフの会への支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 


2023事業年度の第1回目の支援活動資金

2024-02-23

 

サラマンドフの会の2023年事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)のケニヤにおける第1回目の活動資金として590,214円を支出して、予定通りに支援を継続しています。

 

ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

支援の対象地域では、年末から年始にかけてのエルニーニョの影響による雨季の大雨の後の乾季となっています。暑い日々が続いている中、確実に活動を進めることができています。

 

小学生のワイルドライフ・クラブのメンバーのツァボ国立公園への教育ツアーは、2つのワイルドライフ・クラブで、今月と4月に実施予定です。

 

事業の報告はいつもながらポレポレですが、後日アップします。

 

活動を応援してくださる皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。さらに子どもたちへの自然保護教育の事業の支援には、イオン環境財団からの助成金も力添えとなっています。

 

今後も、野生のアフリカゾウと地域住民と共に歩む、サラマンドフの会の活動を温かく見守って、応援を続けてくださればありがたいです。

 

  


総会2023の報告

2024-01-26

 

総会2023年の報告です。今年もまたポレポレとなりました!

 

前回の総会に次いで、今回の総会もハイブリッド(対面とリモート)で実施しました。会場の都合で、昨年使用した機器とは異なる機器での実施となりましたが、予行演習での入念なチェックとその効果もあり、無事終了することができました。

 

ハイブリッドの会としては成功しましたが、発表者の中村千秋が総会当日の直前に、数年ぶりに風邪を引いて喉をやられて、前日から声が出なくなる厄難(?)に見舞われてしまいました。かろうじて出るハスキーボイスでプレゼンすることになりました。

 

前半の総会議事が終了した後、後半の報告会では、大学サークルからの発表とサラマンドフの会の現地での活動報告がありました。

 

大学サークルの報告では、昨年から復部した酪農学園大学公認サークル”えれふぁんと”と、昨年まで報告を続けている、日本獣医生命科学大学公認サークルRafikiとが行いました。どちらの代表も公でのプレゼンは初めてとのことでしたが、内容の濃い引き締まった報告をして、参加者からはとても好評でした。

 

サラマンドフの会の活動報告では、ハスキーボイスながら、例年どおり中村千秋がミニ講演をしました。現地の状況の変化、女性たちの会の進展、小学生のワイルドライフ・クラブ対象の国立公園への教育ツアー支援、スピーチ・コンテストの様子、および卒業生を対象としたキャンプ事業の詳細など、例年どおりの内容で報告がなされました。

 

サラマンドフの会の活動の周辺で起きたことをエピローグとして補足しました。オリンド夫人の逝去とアンボセリ国立公園の格下げ問題についてのトピックについて話しました。

 

昨年は初のハイブリッドということもあり、会場参加者に比べて、オンラインの参加者が少なかったのが課題でした。今年は対策を講じて、対面参加者とおなじくらいの人数の参加となり、参加者の内容でもバランスの取れた内容となり嬉しく思っております。

 

サラマンドフの会の活動では皆さまからのご支援(会費と寄付)が原動力です。助成金の助けを受けつつ、第14期になる本年度も前向きに進めていければと思っております。

 

温かいご支援を引き続きよろしくお願い致します。

 

 


2022年事業年度(第13期)無事終了

2023-10-31

 

NPO法人サラマンドフの会の事業年度は、11月1日開始、10月31日終了です。毎年ハロウィーンの日が事業年度の終了日となります。

 

本事業年度は、2022年事業年度で、第13期にあたり、2022年11月1日~2023年10月31日でした。ハロウィーンの今日、無事終了します。

 

明日の11月1日から新事業年度の2023年事業年度(第14期:2023年11月1日~2024年10月31日)となります。

 

本事業年度も皆様からの温かい応援のおかげで、無事終了できたことを大変嬉しく思っています。

 

早いもので明日より14年目となります。NPO法人として設立した時に誕生した赤ん坊が14歳になるほどの年月が経ったのだ、と思うと、理事長自らのボランティアによる手作業の自転車操業的ながらよくここまでやってこれた、という感慨もあります。

 

新事業年度も活動を温かく見守って、引き続きご支援をよろしくお願い致します。

 

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NPO法人サラマンドフの会の会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法は【ご入会およびご寄付の方法】よりご案内しています。

 

クレジットカードによる寄付もありがたいです。

  

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卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 2023

2023-10-20

 

今年のワイルドライフ・クラブの卒業生へのフィールドワーク体験教育、通称”キャンプ事業”も、昨年に続き、5回目が無事終了しました。

 

昨年同様に、4つの支援している村より参加者を選びました。小学生時代にサラマンドフの会の支援でツァボ国立公園への教育ツアーに参加し、成人となった合計14名を選抜しましたが、当日2名が病欠になり、卒業生からは12名の参加となりました。

 

キャンプ事業に過去に参加した2名が指導員教育を受けるために参加しました。フィールド講師、アシスタント、アシスタント補助、ドライバーなど総勢20名の参加者となりました。

 

オリンド博士のオンライン講義では、参加者からのひとりひとりから質問に対して、丁寧に回答があり、その内容を参加者全員で共有し学びを深めました。

 

 

小学生の時には観ることができなかったライオン、チーター、イボイノシシなども、じっくりと観察することができました。

 

一方で、食事作りに必要な倒木を探しに出かけた時に、倒木の合間から現れた毒ヘビに仰天する体験もしました。村落でヘビが出ると、即時殺してしまいます。

 

国立公園内では野生動物を殺すことはできません。フィールドでの間近な出逢いには、自らが野生動物になったかのような緊張感が走りました。

 

参加者は、小学生のフィールド教育以来、野生生物だけの世界との接触がなく、忘れかけていた野生動物への想いが蘇り、深まるのを皆感じていました。

 

参加者間の仲間意識や協調精神も強くなり、同じ地域に野生動物と共に生きていく生活を続けていきたい、と感想を綴っていました。

 

 

指導員教育を受けた2人は、それぞれの村落でゾウなどからの被害が続いているものの、野生動物の大切さをコミュニティーに語り伝えて、野生動物を理解する人々をひとりでも増やしていきたいと言っていました。

 

今年は終了後に別途時間を設けて、フィールド体験のまとめと簡易試験を試みました。体験だけに流されがちな記憶をしっかりと固めて、有意義な時間へ繋いでいく訓練にもなったようです。

 

 

 


ニュースレターNo.27

2023-10-13

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.27(8ページ)は、今月末に発送の予定です。

 

2022年事業年度(第13期:2022年11月~2023年10月)は、10月31日ハロウィンの日で終了して、11月1日から新事業年度(第14期)となります。

 

今回のニュースレターでは、第13期のサラマンドフの会の後半(5月末~現在)の活動の報告が中心です! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  卒業生のための教育フィールドワーク(キャンプ事業)

 

  女性たちの会の報告 

 

  その他           

 

サラマンドフと共に(連載 その14)

 

サラマンドフの会よりお知らせ

 

ブログやHPではアップしていない内容を豊富に取り入れています。  

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法

 

もしくは、こちらよりお問い合わせください。

 

 


2022事業年度の後期の支援活動資金

2023-09-20

 

報告がアフリカンタイムのポレポレとなりましたが、サラマンドフの会の2022年事業年度(第13期:2022年11月~2023年10月)のケニヤにおける後期の活動資金として、1,045,644円を支援しています。

 

本ブログでも報告中ですが、ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

会員の皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。あと1ヶ月強のハロウィンの日でサラマンドフの会の本事業年度が終了して、11月1日より新事業年度となります。皆様に次事業年度も継続支援して頂き、活動の支えとさせて頂きたく、よろしくお願い致します。非会員の皆様からの温かいご支援も支えとなっております。引き続き応援して頂ければ勇気づけとなります。

 

子どもたちと卒業生成人への自然保護フィールド教育の事業の支援に関しては、イオン環境財団からの助成金が力添えとなっています。2024年3月まで助成金は続き、サラマンドフの会の新事業年度になりますが、2月にはひとつの小学生ワイルドライフ・クラブへの支援が予定されています。

 

活動の報告のアップは、万事日々刻々、情報決戦のSNS時代に反する(?)かのようなマイペースで、1ヶ月に2~4本くらいのペースで進めています。時々思い出して本ブログをチェックして頂ければありがたく思います!

 


スピーチ・コンテスト2023

2023-09-19

 

今回で第11回目となる、サラマンドフの会主催のスピーチ・コンテストがビリカニ・ライブラリーで、30名ほどが集まって開かれました。

 

今年の2月から7月までに実施された教育エコツアーに参加した、4つのワイルドライフ・クラブから3名ずつ選ばれて、小学6年生から8年生(中学2年生)の12名がプレゼンしました。今回の発表者は女子8名、男子4名でした。

 

皆、練習に時間をかけてきて、素晴らしい発表をしました。最初の発表者の6年生の女子生徒は、暗唱した作文を聴衆に問いかけるような語り口でスピーチをし、後続の発表者たちによい刺激を与えました。

 

結局、この生徒が最優秀賞に選ばれました。優秀賞には8年生(中学2年生)の女子と男子が選ばれました。

 

3名とも教育ツアーに参加して野生動物を大好きになりました。このうち2名は、将来、野生動物の保護のための仕事に就きたいとのことでした。

 

野生動物とのトラブルの多い村落からの出身者が、野生動物を理解して、野生動物たちのために働けるような明るい未来となるといいですね!

 


小学生たちの教育ツアー支援【7月に2回実施】

2023-08-13

 

7月には2つの小学生のワイルドライフ・クラブのツァボ・イースト国立公園への教育ツアーを実施しました。どちらの参加者にも、ビリカニ女性たちの作製したマスクが供与されました。コロナ期のように強制ではないものの、インフルエンザの流行がまだ収まっていないので、なるべく着用するように促しました。

 

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの日は、晴れていましたが、やや涼しく皆セーターを着て参加しました。

 

参加者(35名)のうち、13名は2回以上参加したことがあります。ただコロナ期の参加でしたので、双眼鏡の使用については、初参加者と同じ指導を受けました。6個の双眼鏡をシェアしながらの観察です。

 

最初に観察できたのはゾウ、そしてインパラの群れでした。シマウマ、ハーテビースト、キリンなど、過去に参加したことがある参加者には、おなじみの動物たちを観察しました。初参加の子供たちは、どの動物にも興奮気味で、使い方を教わったばかりの双眼鏡を使いながら観察をしました。

 

このワイルドライフ・クラブでは、ライオンとチーターを観察できました。ライオンは頻繁に現れて、合計12頭を観察することができました。チーターは全員にとって初めての観察の体験となり、どちらも貴重な体験となりました。帰宅して家族に話したらとても盛り上がった、と、教育ツアーの後の課題の作文に記している子どもたちもいました。

 

 

今ひとつのムルンディニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの日は、朝から曇天ではっきりしない天気でした。

 

昨年から支援を始めたムルンディニ・ワイルドライフ・クラブからは30名が参加しました。昨年参加した4名を除き、昨年参加できなかった子供たちが初めて参加しました。

 

初参加の子供たちは、ゾウが近くまでやってくると、皆一様にゾウを怖がり、中には目をつむったまま下を向いて、ゾウを観ることができない子どももいました。が、ガイドや昨年参加した「先輩」たちのことばに勇気づけられて、目を開けて見ることができようになりました。

 

それどころか、何度観察しても、村に出没するゾウのように、襲ってくることはなく、とても穏やかに生活しているのだ!と体験学習できて、徐々に恐怖心が薄れていき、ゾウを大切にしなければいけない、という思いが湧いてきた!と感想を語っていました。

 

ゾウが本来の生活している姿や多くの野生動物の穏やかな生活を長時間に及びフィールド観察し続けているうちに、昨年も同行した顧問の先生は子供たちに「みんなが村で出逢ったり、知っているゾウは本来のゾウじゃないってわかりますよね」と話しかけるようになりました。

今回の教育ツアーで、本事業年度(2022年11月~2023年10月)のサラマンドフの会が支援する小学生への教育ツアーは、無事終了しました。

今月下旬には、4つのワイルドライフ・クラブより、課題となった作文が優れている子供たちを選抜して、昨年より復活したスピーチ・コンテストで発表をします。聴講者と参加者たちが、フィールド体験を振り返って切磋琢磨し合い、ツァボ地域の野生動物の保護への思いと意識を高めています。

スピーチ・コンテストの内容は後日改めて報告します。

また来月には、ワイルドライフ・クラブの卒業生たちの成人たちへの再教育ツアーが、昨年までと同様に予定されています。

マイペースのポレポレの報告ですが、活動の報告を続けていきます!

 

 


7月の子供たちの教育ツアー2本

2023-07-25

 

小学生のワイルドライフ・クラブを対象とするツァボ国立公園への教育ツアーは、今月は2本で、現在進行中です。

 

雨が降らず、とても乾燥しているフィールドでの観察となっています。ケニヤの海岸沿いでは、エルニーニョの影響か、7月というのに雨が降っていますが、ツァボ地域は相変わらずの乾燥状態です。

 

このような状況ですが、子供たちはそれなりに有意義な体験学習を進めています。

 

終了しましたら、いつものポレポレながら、報告をしたいと思っています。

 

どうぞお楽しみに!

 

 


ニュースレターNo.26

2023-05-07

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.26(8ページ)は、今月半ばくらいにお手元に届くように準備中です。

 

2022年事業年度(2022年11月~2023年10月)の11月以降のサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  女性たちの会の報告 

 

  その他

 

卒業生は今 ほか                                                                                                 

 

サラマンドフと共に(連載 その13)

 

サラマンドフの会よりお知らせ

 

ブログやHPではアップしていない内容を豊富に取り入れています。  

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法

 

もしくは、こちらよりお問い合わせください。

 

 


小学生たちの教育ツアー支援【4月】

2023-05-01

 

4月には、本事業年度2回目のワイルドライフ・クラブの教育ツアーをツァボ・イースト国立公園でカンビト小学校の子供たちに実施しました。教育ツアーの集合場所のカンビト小学校では、早朝から参加する子供たち(35名)が待っていましたが、今回初参加の12名には緊張感が走っていました。というのは、ゾウは村人も襲うことがある怖い動物という印象が強く、怖い動物をを観に行くのだ、と不安があるからです。

 

国立公園では3月から4月の雨季に当たる時期に雨は降ったものの、干ばつ的状況が続いた後なので、雨量は十分とはいえず、4月の国立公園でもまだ乾燥した植生は続いています。過去に参加経験のある子どもたちも、4月の訪問は初めてなので、季節による違いにも大いに関心を示していました。

 

岩場の上の数多くの小さなくぼみには雨水が溜まっていて、そこに近づいてくるゾウたちを観察した後には、イボイノシシ、参加者全員が初めて観た、カバやレッサークドゥの家族も観察できました。子どもたちのお気に入りのナンバー1はゾウでした。もちろん全員ではなく、「やはりゾウは怖いからなあ」といって、一番のお気に入りは「ゾウではなくてシマウマです」、と答えている子どももいました。

 

課題の作文には野生のゾウは本当に感激だ、という内容が多くつづられていました。

 

初参加の子供たちの中には感激し興奮して大声をあげ、観察を妨げるマナーのため、顧問の先生に警告された者もいましたが、全員が有意義なフィールド体験をすることができました。村でのゾウの恐怖の体験があった子供たちですが、野生動物を大切にしていかなければいけない、と学べる体験ができて、教育ツアーは大いに効果がありました。

 


小学生たちの教育ツアー支援【2月】

2023-03-17

 

サラマンドフの会の2022事業年度(第13期)の初の小学生たちのツァボ・イースト国立公園での教育ツアーを2月に実施しました。支援の対象となったのはミアセニ小学校のワイルドライフ・クラブです。前回の支援は2021年5月でしたので、約2年ぶりです。

 

コロナ感染拡大が始まった2020年3月の以前と同じ状況での実施となり、子どもたちは制限がないので、のびのびと観察をすることができました。参加者の35名のうち21名が初めての体験でした。

 

最初に観察できたのは、オーストリッチのオスでした。次に観られたのはゾウの群れです。雨季の雨量が極めて少ない干ばつ的な状況が続いたとはいえ、川の水は流れていて、川の周辺と水場に集まってきているゾウを観察することができました。さらにオリックスの群れも観察できました。そのほかにも、キリン、シマウマ、ライオン、バッファローなど多くの野生動物を観ることができました。

 

参加した子どもたちは、熱心にガイドからの説明を聞きながら、野生動物の生活への理解を深めていきました。コロナ感染拡大を予防するためのシェアに制限があり、昨年まで使用を停止していた双眼鏡も使えるようになりました。使い方を学びつつ、シェアしながら観察して、より深いフィールド体験をすることができました。

 

終日フィールドで観察し、野生動物の世界に生まれて初めてどっぷりと浸った子どもたちは、終了時には感激して興奮気味に語り合っていました。村落では怖かった野生動物をとても好きになった、ゾウが一番好きな動物になった、などと感想を語っていました。

 

課題の作文の中には、感想を語っていた時の様子が聞こえてくるような内容のものもあり、有意義なフィールド体験だったことが伝わってきました。

 


助成金の採択(6年目継続)

2023-03-03

 

NPO法人サラマンドフの会がイオン環境財団の第32回活動助成金(2023年4月~2024年3月)の助成先として採択されました。継続で6年目の助成となります。

 

本日、3月3日付で、イオン環境財団のサイト 「第32回イオン環境活動助成」助成団体決定】にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、本日(3月3日)の朝日新聞にも広告掲載されています。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、助成の5年目までと同様のフィールド学習への継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学校のワイルドライフ・クラブの子どもたちへのツァボ国立公園でのフィールド学習の支援です。今ひとつは、ワイルドライフ・クラブの卒業生を対象として、同国立公園でのフィールド学習を通した支援です。

 

昨年同様、満額(108万円)の助成金となり、円安の影響や現地での物価高、干ばつ的な状況も心配される状況の下、支援の活動を継続のために大切な力添えとなっています。

 

助成金はありがたい支援ですが、サラマンドフの会の基盤は、皆様からの会費や寄付による温かい支援です。この原動力があってこそ継続して得られている助成金です。

 

 

今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に一歩ずつ確実に歩み続ける、サラマンドフの会への支援を何卒よろしくお願いいたします。

 


2022事業年度の前期の支援活動資金

2023-02-27

 

サラマンドフの会の2022年事業年度(第13期:2022年11月~2023年10月)のケニヤにおける前期の活動資金として、625,129円を支援しています。

 

ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

支援地域では、雨季の雨量が充分でない状況が続く干ばつ的な状況とはいえ、支援対象の地域住民たちの生活はそれほど変化はなく、支援活動を順調に進めることができています。

 

小学生のワイルドライフ・クラブのメンバーのツァボ国立公園への教育ツアーは、2020年のコロナ感染拡大が開始した時より前の状態に戻って実施可能となっています。

 

もろもろの制限がなくなり、活動しやすくなって嬉しい限りです。

 

皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。加えて子どもたちへの自然保護教育の事業の支援に関しては、イオン環境財団からの助成金も力添えとなっています。

 

事業の報告はいつもながらポレポレですが、後日アップしていきます。

 

どうぞお楽しみに!

 


総会2022の報告

2023-01-18

 

毎度おなじみ(?!)のポレポレですが、先月行われました、総会2022年の報告です。

 

今回の総会は、初のハイブリッド(対面とリモート)で実施しました。習熟した(?)リモート会議に加えて、2019年以来2年ぶりとなる対面での実施では、ハイブリッドでのよさが出た会議となりました。

 

昨年の総会で「次回の総会2022年では、対面とオンラインとによるハイブリッドでの実施ができれば望ましいか」と願望を記していますが、それが実る方向で実施できました。

 

総会の後の報告会では、昨年に次いで、大学サークル(日本獣医生命科学大学公認サークルRafiki)から活動状況、そして、サラマンドフの会からは、現地での対面活動が復活して、こちらも対面とリモートでの支援活動についてのプレゼンがなされました。

 

大学のサークルについては、酪農学園大学公認サークル”えれふぁんと”がコロナの影響で休部となっていましたが復部となり、次回の総会では2つのサークルからの報告が楽しみとなりました。

 

対面活動によって見えた現地の状況の変化、女性たちの会の進展、小学生のワイルドライフ・クラブ対象の国立公園への教育ツアー支援、3年ぶりのスピーチ・コンテストの動画、および卒業生を対象としたキャンプ事業の詳細など盛りだくさんの内容で報告がなされました。

 

最後に、4月の逝去した小原先生を弔うフィールドの話やツァボのゾウのトピックも語られて、盛会で終了しました。

 

対面参加の申込み者はほぼ全員申込み通りの参加となりましたが、リモート参加の申込み者は半分以上が当日参加していませんでした。リモート参加は、うっかり参加忘れ!というのも起こりがちです。次回の総会ではリモート参加申込み者が、対面参加者とおなじくらいに参加できるとよい願っています。

 

日本でのコロナ感染状況はまだ落ち着かないところがありますが、ケニヤの支援対象地域ではコロナ感染拡大に関しては、忘れ去られてしまった感じすらあり、すっかり落ち着いていて、安心して対面とリモートを合わせた活動ができるのは嬉しい限りです。

 

 

皆さまからの支援を原動力に、助成金の助けも借りながら本年度も前向きに進めていきたいと思っております。

 

温かいご支援を引き続きよろしくお願い致します。

 

会場の様子(写真左)

報告する中村千秋(写真右)


2021年事業年度(第12期)無事終了

2022-10-31

 

NPO法人サラマンドフの会の2021年事業年度(第12期:2021年11月1日~2022年10月31日)は、ハロウィーンの今日、無事終了します。

 

明日から新事業年度、2022年事業年度(第13期:2022年11月1日~2023年10月31日)となります。

 

急激な円安の支援への影響はありましたが、皆様からの温かい応援のおかげで、本事業年度が無事終了できたことを大変嬉しく思っています。

 

新事業年度も活動を温かく見守って、引き続きご支援をよろしくお願い致します。

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NPO法人サラマンドフの会の会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法は【ご入会およびご寄付の方法】よりご案内しています。

 

クレジットカードによる寄付もありがたいです。

以下のURLをクリックするとSquare社のサイトが開きます。

https://square.link/u/btqgWPRg

 

 


ライブラリーの修繕

2022-10-30

 

ビリカニ女性たちの会の作業場の修繕と合わせて、ワイルドライフ・クラブの小学生のためのビリカニ・ライブラリーの外装と窓と扉の修繕も行いました。

 

この修繕はサラマンドフの会から支援できました。

 

かつてライブラリーを完成した2007年に、建物には、女性たちの会のメンバーの家族が素人ながら書いた表記があり、ビリカニ女性たちの会とサラマンドフの会支援と書いてあります。

 

この表記文字もプロのサインライターによって、文字修正されて、貫禄のある表記となりました。

 

ライブラリーにやってきた子どもたちが改めて見直して、「since 2007」とあるのを見ながら、「これ、僕たちが生まれた年だよ、僕たちはライブラリーと同じ年だ!」という声に、年月の経つのが早いなあ、と感じたものでした。

 

女性たちの会もライブラリーの看板文字も人々を助けるためのチャリティーみたいな印象を受けてしまうため、アフリカゾウ保護のためという設立支援の目的も明記する、“For African Elephant Conservation”という表記を入れるべきだという案が出ています。次の事業年度(11月1日開始)の支援で検討したいと考えています。

  

サラマンドフの会発行のニュースレターNo.25より改稿

 


ニュースレターNo.25、来週発送予定

2022-10-15

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.25(8ページ)は、来週中にお手元に届くよう発送準備に入っています。

 

2021年事業年度(2021年11月~2022年10月)の5月以降のサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  卒業生のための教育フィールドワーク(キャンプ事業)

 

  女性たちの会の報告 

 

  その他                                                                                                 

 

サラマンドフと共に(連載 その12)

 

       恩師、故小原秀雄先生のための弔いフィールド 

 

サラマンドフの会よりお知らせ  

 

その他

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 


卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 2022

2022-09-15

 

今年のワイルドライフ・クラブの卒業生へのフィールドワーク体験教育、通称”キャンプ事業”も、昨年に続き、4回目が無事終了しました。

 

6月下旬にコロナ感染が広がる可能性が疑われ、当初の予定を前倒しして、7月中に実施することになりました。

 

コロナ感染リスクもあるかもしれないので、昨年同様、人数の規模を小さくし、ひとりひとりの個別テントを使用しての実施となりました。

 

4つの村から参加者を選びました。小学生時代にサラマンドフの会の支援でツァボ国立公園への教育ツアーに参加した、ワイルドライフ・クラブ出身で、ビリカニ、カンビト、バチュマ、ブグタ各地より成人となった合計11名が参加しました。

 

オリンド博士の講義は、コロナ感染対策もあり、昨年に引き続き、Zoomによるオンライン講義となりました。

 

「みなさんの曾祖父くらいの年代ですね」との語りかけで始まり、ケニヤの国立公園の1960年代からの歴史的な話や現在の問題などまで幅広く話しました。

テントを準備して張るのは参加者全員にとって初体験でしたが、2~3個設置するうちに、すっかり慣れた手つきでテントを張ることができるようになっていました。

 

キャンプ地に到着したら、なんの野生動物がいるかなあ、と楽しみにしていたところ、最初に出迎えたのは、ヒヒとバーベットモンキーでした。前泊者たちの残飯のにおいをかぎつけて登場したようです。しかも、凶暴化している個体がいて、参加者たちを脅かしました。

 

「餌をやらないように!構わないように!」とガイドからの注意の声が飛びます。

 

「国立公園内でのゴミのポイ捨ては問題で、大量のゴミが捨てられていることもあります」と、宿泊する観光客や訪問者の悪いマナーがトラブルをおこしている実態を知ります。小学生時代の教育ツアーではじっくり見ることのできなかった、負の部分です。

夜中にはハイエナとライオンの鳴き声に、襲われるかもしれない、との怖さもあり、眠れない参加者もいました。早朝のフィールドでは、連続してライオンを観察し、夜中にキャンプ地で声が聞こえたライオンかもしれない、などあれこれと推測を繰り返しました。

 

ライオンはトラブルを起こすものと日常生活では捉えていた参加者にとって、野生の世界に生活する本来の姿を知ることができる貴重な体験となりました。

 

人間の居住地から離れて、昼夜どっぷりと野生動物の世界を経験しつつ観察することにより、小学生時代にワイルドライフ・クラブのメンバーとして観た時よりも、さらに野生動物の大切さの理解を深めることができました。

参加者同士はつながりを深め、これまでのキャンプ事業の参加グループの中では、最も結束が深いグループとなりました。

 

野生動物のすばらしさを称えつつ、自分たちは本当に素晴らしいところに住んでいるんだね、私たちの手で守っていかなきゃね、などと感想を伝え合って再確認していました。

 

国立公園と野生動物の保護、そして共存していこう、という内容のコミュニケーションが、キャンプ参加後も続き、どうやったら就業と関連づけていけるか、との話題も盛り上がり、ガイドやオリンド博士からのアドバイスにも聞き入っていました。

 

フィールド体験を通して地域住民に伝達共有されていくキャンプ事業を、今後も継続していくことの意義と効果を改めて確認できる支援となりました。

 


スピーチ・コンテスト2022

2022-08-17

 

2019年まで恒例だったスピーチ・コンテストは、コロナ感染拡大防止のため2020年と2021年は実施できませんでした。今年は3年ぶり、第10回目の開催となりました。

 

ビリカニ・ライブラリーで、4つのワイルドライフ・クラブから3名ずつ選ばれて、5年生から8年生の12名がプレゼンしました。

 

ずばぬけて素晴らしいプレゼンをしたのは、カンビト小学校ワイルドライフ・クラブの8年生の男子でした。

 

2019年のスピーチ・コンテストに5年生で参加したときに見たプレゼンから多くを学んだとのことでしたが、終了時には聴衆者の子どもたちからの拍手が湧き上がるほどでした。

 

審査員が満場一致で最優秀賞に決定しました!

 

初の参加ながら大健闘したワイルドライフ・クラブの参加者からは、優秀賞が選ばれました。

 

受賞した3名とも、将来の夢は国立公園のワーデンなど野生動物保護の関係の仕事に就くこと、とのことです。それぞれ、夢がかなうといいですね!

 


子どもたちへの教育ツアー(7月実施)

2022-08-09

 

続いて、ビリカニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの報告です。

 

朝から晴れ上がった日となりました。

ガイドによる解説が始まると間もなく、後方にゾウたちの群れが現れて話は中断。移動を続けるゾウたちの観察に集中しました。

 

数少ない水場では鳥類も観られました。その近くでライオンがじっとしているのも緊張を持って観察しました。

 

 

イスラエルなどから来た外国からの観光客たちに出逢い、観光客たちのマナーや行動から外国人観光客の一面も学んだようです。

 

ケニヤにおける外国人観光客がなぜ重要なのかも、観光客が宿泊するロッジを見学しながら体験学習することができました。

今事業年度に予定していた、子どもたちへの教育ツアーのフィールド体験の支援は無事終了しました。

 

そして、参加した4つのワイルドライフ・クラブからの選抜者によるスピーチ・コンテストを3年ぶりに実施することができました。

 

次回はスピーチ・コンテストの内容を報告します!

 


子どもたちへの教育ツアー(6月実施)

2022-08-08

 

6月にはカンビト、7月にはビリカニの各ワイルドライフ・クラブの小学生たちがツァボ・イースト国立公園の教育ツアーに参加しました。

 

6月20日になって直近1週間の新型コロナ感染がケニヤ全土で急増している報告が出て、3月から緩和されていたマスクの着用などが公共の場では義務づけられるようになりました。そのままケニヤでの第6波と言われましたが、感染率は上昇することなく無事終了しました。

 

感染拡大のリスクを避けるため、集団行動となる教育ツアーでは、念のため実施人数を基本型の40名から20名へと削減して実施しました。

 

まずは、カンビト・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの報告です。

 

途中で晴れ間がのぞくこともありましたが、全般的に曇天で天候にはやや恵まれないフィールドとなりました。

 

ゾウの群れが至近距離で近づいてくると、これまで参加したことがある子どもたちは嬉しそうに落ち着いて観察していましたが、初めて観る子どもたちの中には、はじめは目をつむって怖がっている子どももいました。

 

しかし何回も観察しているうちに、人間を脅かす野生動物ではないことが体験できてきました。

 

参加者の中から「なぜサイを全く観られないのですか」と質問が出ると、ツアーガイドからツァボ・イースト国立公園のクロサイの犀角をねらった密猟の解説がなされました。

 

観られる野生動物ばかりでなく、観られない野生動物からもいろいろと学び考えるフィールドとなりました。

 

 


2021事業年度の2回目の支援資金

2022-07-21

 

報告がポレポレとなりましたが、サラマンドフの会の2021年事業年度(第12期:2021年11月~2022年10月)の2回目の支援資金の910,000円を6月に送金、急激な円安に伴う差額支援として72,072円を追加支援しました。地域住民の事業支援のひとつである小学校ワイルドライフ・クラブの卒業生成人へのフィールド再教育支援事業、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

幸いなことに、今に至るまで支援地域ではコロナ感染拡大は見られません。円安と現地の物価高に伴う支援額の増額と、6月末からの感染拡大の予想に伴い事業の日程等の調整などありましたが、活動を進めることができています。

 

皆様からの支援が継続の原動力となっており心より感謝致します。さらにフィールド教育の事業の支援に関しましては、イオン環境財団からの助成金が力添えとなっています。皆様のお力添えにお礼申し上げます。

 

事業の報告はいつもながらポレポレですが、後日アップしていきますので、どうぞお楽しみに!

 

 


子どもたちへの教育エコツアー支援(6月、7月)

2022-07-03

 

例によって報告はポレポレですが、活動は順調に続いています。

 

6月~7月には、2つの小学校ワイルドライフ・クラブへの教育ツアーの支援を実施して、今事業年度に予定していた4つのワイルドライフ・クラブの教育ツアーが終了します。

 

7月中旬には、3年ぶりに、4つのワイルドライフ・クラブから選ばれた子どもたちによる、スピーチ・コンテストも予定しています。

 

ケニヤでは3月の規制緩和以来、新型コロナ感染状況は問題なかったのですが、6月下旬にマイルドながら感染率が増加する傾向が見られて、第6波に突入かと言われています。支援地域では感染者もなく、全く問題ないのですが、念を押して、予定していた事業を前倒しし、7月に実施することにしました。準備と実施に追われバタバタしていて、報告をアップしている間がない!というのが、ポレポレの報告の言い訳です。

 

8月までにはもろもろアップしてきますので、アフリカンペースで気長にお待ち頂き、時々思い出してチェックしてみてください!

 

 


子どもたちへの教育エコツアー支援(第12期2回目)

2022-5-20

 

4月には、今期2回目の子どもたちへの教育ツアーの支援を行いました。

 

ほとんどが教育ツアーに初参加でした。前回までワイルドライフ・クラブの顧問を勤めていた先生が昨年で退職となり、新しい先生が引率してのフィールド学習となりました。朝から雨が降り出しそうな曇天模様での開始となりましたが、午後には青空の広がる教育ツアーとなりました。

 

このワイルドライフ・クラブでは、コロナ感染拡大が始まる直前の2年前の雨季の3月に教育ツアーを行いましたが、その時には乾季が極めて短く雨季が長引いているかのような景観でしたので、参加した子どもたちはあまりに景観が違うのにまるで別の場所に来たかのように驚いていました。

 

マスクの着用はバスに乗車して観察している間は必須でしたが、バスから下車して観察する時には着用するのは任意で、多くの子どもたちはマスク着用なしでガイドの話を聞き、観察を続けていました。マスクは、ビリカニ女性たちの会の作製のものを使用しました。

ゾウやキリンなどの野生動物の生活を観察するのが初めての子どもたちの中には、思わず「ゾウだ!」と声をあげてしまい、アシスタントや顧問の先生から声を出さないように注意される場面もありました。

 

インパラ、ゲレヌク、グランツガゼル、レッサークドーと出てくる動物たちを見分ける方法を教わり、2回目参加の子どもなどは間違いなく動物の名前を言えるようになっていました。皆マナーよく観察できましたが、ひとりだけガイドやアシスタントを悩ませる男子がいたのは残念でした。

 

参加する前には野生動物を怖がっていた子どもたちも、教育ツアー終了時には、ゾウ、キリン、ダチョウなど、お気に入りの動物の名前を言うほどに野生動物好きになりました。


ニュースレターNo.24

2022-5-17

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.24(8ページ)は、6月上旬までにお手元に届くよう準備中です。

 

2021年事業年度(2021年11月~2022年10月)の4月までのサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  女性たちの会の報告                                                                                                  

 

卒業生は今ほか

 

サラマンドフと共に(連載 その11) 

 

サラマンドフの会よりお知らせ  

 

その他

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法は【ご入会およびご寄付の方法】よりご案内しています。

 

もしくは、こちらよりお問い合わせください。


子供たちの教育ツアー支援【初参加】

2022-3-26

 

サラマンドフの会の2021事業年度(第12期)の子どもたちへの教育ツアーの支援は、初参加のムルンディニ小学校のワイルドライフ・クラブから開始しました。

 

新型コロナ感染拡大については、ケニヤ全域で落ち着いてきていて、マスク着用の義務化はなくなりましたが、バスでの移動など集団行動ではマスクをすることが推奨されていて、教育ツアーでも、全員マスク着用にしました。また、感染拡大予防のために同行のスタッフや顧問など大人には、PCR検査を事前に実施して陰性を確認しました。

 

車両での乗車人数制限は解除となったため、ケニヤで新型コロナ感染拡大が始まった2020年3月以前の人数と同じ規模の35名の子どもたちが参加しました。

 

ビリカニ女性たちの会が作製したマスクを装着しての参加となりました。前回までと同様に、同行した厚生省の係官から新型コロナ感染予防に関してマスク着用の必要性など、対策の重要性についての説明を受けました。道中マスクをはずしがちになる子供たちへ注意を促しました。

 

はじめに出会った野生動物はゾウでした。村で知っているゾウとは異なり、全然攻撃的でないのに皆驚いていました。そして感動して観察を続けていました。

 

ワイルドライフ・クラブの顧問の先生にとっても、子供たち全員にとっても初の国立公園への訪問でした。ゾウをはじめ野生動物といえば、村に出没するトラブルの多い動物という印象が強かったのですが、野生動物が本来あるべき姿で生活をしているのを見て、それぞれに大感激で、野生動物が大切であることを体験し学ぶことができました。

 

初めて観るダチョウのオスとメスの違いや、インパラ、ウォーターバック、キリン、バッファロー、イボイノシシ、カバなどの動物の行動観察もして、感動しながらの多くを学べる貴重な一日となりました。

 

教育ツアーの後に課された作文には、多くの子どもたちがゾウがお気に入りの動物となった、と書いていました。カバやバッファロー、キリンなど大型野生動物も人気がありました。

 

 

参加者全員が野生動物を保護していきたい、教育ツアーで何度でもフィールド体験をしたい!と希望を持ち、中には将来は野生動物のための仕事をしたい、国立公園で働きたい、など早くも夢を抱き始めた子供たちがいて、教育ツアー終了後も熱い想いを語っていました。

 

 


助成金の採択(5年目継続)

2022-3-23

 

NPO法人サラマンドフの会がイオン環境財団の第31回活動助成金(2022年4月~2023年3月)の助成先として採択されました。継続で5年目の助成となります。

 

3月3日付で、イオン環境財団のサイト https://www.aeon.info/ef/ 【2022.03.03 第31回イオン環境活動助成先 決定】にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、同日のプレスリリースにもアップされています。

 

前回の助成期間(2021年4月~2022年3月)には、予定の事業をすべて消化でき、前年度のように新型コロナによるやむを得ない事業の中止はなく、喜ばしい結果となりました。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、助成の4年目までとと同様の継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学校のワイルドライフ・クラブの子どもたちへのツァボ国立公園でのフィールド学習支援です。今ひとつは、ワイルドライフ・クラブの卒業生を対象として、同国立公園でのフィールド学習を通した支援です。

 

昨年同様、満額(104万円)の助成金となり、新型コロナのパンデミックの厳しい状況の中、方法を模索しつつ忍耐強く継続している活動へ大きな力添えとなっています。

 

助成金は嬉しい支援ですが、サラマンドフの会の基盤は、皆様からの会費や寄付による温かい支援です。この原動力があってこそ得られている助成金と確信しています。

 

今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に一歩ずつ確実に歩み続ける、サラマンドフの会への支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 


2021事業年度の支援(1回目送金)

2022-2-28

 

サラマンドフの会の2021年事業年度(第12期:2021年11月~2022年10月)の1回目の支援のための資金として、今年に入ってから785,000円を送っています。昨年度に続いてリモート事業による支援を順調に進めていて、ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

幸いなことに、支援地域ではコロナ感染拡大による事業実施への直接の影響は受けていず、サラマンドフの会のモットーである小さいながら確実な支援を続けることができています。

 

ケニヤでは全国的にコロナ感染率が極めて低い状況で、感染防止のための制限の緩和も進んでいます。そのため、今週予定している、小学生のワイルドライフ・クラブのメンバーのツァボ国立公園への教育ツアーは、コロナ感染予防のための制限以前の人数と同じくらいの参加者人数で準備を進めることができています。

 

皆様からの支援が継続の原動力となっており心より感謝致します。加えて学童の自然保護教育の事業の支援に関しては、イオン環境財団からの助成金も力添えとなっています。

 

事業の報告はいつもながらポレポレですが、後日アップしていきますので、どうぞお楽しみに!

 


総会2021年の報告

2022-1-22

 

年末に予告しました、総会2021年の報告です。

 

今回も前回に続き、コロナ(Covid-19)感染拡大の状況を鑑みて、オンライン(Zoom)会議での実施となりました。前回の初のリモート会議に比べると、スタッフ一同、Zoom会議のセッティング、進行において熟達しました。予行演習も1回のみで済み、無事盛会にて終了することができました。

 

報告会では、大学サークル(日本獣医生命科学大学公認サークルRafiki)から活動状況、そして、サラマンドフの会からは支援活動についてケニヤでの1年の状況を総括しつつ、プレゼンがなされました。

 

本サイトでもたびたび報告しているとおり、昨年度の1年の活動が継続できたのは、支援対象の地域住民がコロナ感染することもなく、健康で過ごせたこと、その上でリモート事業が成功したためです。

 

報告は、小学生のワイルドライフ・クラブ対象の国立公園への教育ツアー支援、および卒業生を対象としたキャンプ事業を、リモート事業として実施した際のこぼれ話などが中心となった内容でした。

 

1年間の支援対象地域でのゾウと地域住民をめぐるトピックも、動画を交えての話となり、参加者たちは、現地状況をアップデートしつつ、サラマンドフの会の活動の意義を納得していました。

 

総会の開催の12月から新年の挨拶をブログに書いた1月初めにかけては、コロナの感染状況が落ち着いており、コロナが終息する方向への期待、それを想定して日本国内での事業を企画、などと明るい兆しを感じていました。しかし.....現状は急変して暗転ですね。

 

ケニヤではコロナの感染状況は落ち着いているものの、日本のオミクロン株をめぐる感染の拡大で、また自由に動くのが規制される悩ましい状況となってしまい残念です。どしゃぶりは永久には続かない、と気長に状況の好転を待つことにしましょう。

 

次回の総会2022年では、対面とオンラインとによるハイブリッドでの実施ができれば望ましいかとも考えています。

 

どのような状況でも前向きに、皆様からの支援を原動力に、助成金の助けも借りながら、リモート事業と対面事業とのハイブリッドで、状況に適切に対応しつつ支援活動を進めていきたいと思っております。

 

皆さまからの温かいご支援を引き続きよろしくお願い致します。

 

写真左:リモート総会で報告をする中村千秋。マスクはビリカニ女性たちの会の作製によるもの。

写真右:リモート会議を実施した会場にて。


貸借対照表(第11期)

2022-1-20

 

2020年(R02)事業年度(2020年11月-2021年10月) 第11期の貸借対照表を【LINK(貸借対照表を含む)】のページの最下段にアップしました。

 

 


総会2021年、無事終了

2021-12-31

 

今年の総会(および報告会)は12月に無事終了しました。本ブログでの報告は年明けに、総会(および報告会)でのトピックなどを含めてアップする予定です。

 

今年もあとわずかなのですが、まだ野暮用雑用の年末年始の整理に追われていて、このまま年越しとなってしまいそうです(笑)

 

ケニヤではコロナの感染率が急増してしまい、気がかりなところですが、支援地域では今のところ大きな影響はなく、みな健康で元気に活動を続けています。

 

2021年の最後としては尻切れトンボですが、年明けにポレポレとつづく....ということで、今年一年を締めたいと思います!

 

本年も温かいご支援をありがとうございました。新年もよろしくお願い致します!

 


新事業年度(第12期)開始

2021-11-03

 

11月1日より、NPO法人サラマンドフの会の新事業年度(第12期=12年目:2021年事業年度=2021年11月~2022年10月)に入りました。

 

支援地域でも日本でも、コロナ感染拡大の状況は落ち着いているように見えるとはいえ、パンデミックのリスクはまだあります。このようなコロナ時代ともいえる中、皆さんの小さいけれど確実な支援のおかげで、「リモート事業」の成功となり、支援事業を続けることができております。

 

継続支援、そして長期に及ぶご支援してくださっている皆様に心から感謝致します。また、活動に関心を持って、新規に支援してくださる方々も大いに歓迎致します!

 

超自転車操業的にポレポレとマイペースでやっておりますが、本事業年度も野生のアフリカゾウの歩みのごとく、大地に足をつけて踏みしめながら活動を続けてまいります。

 

新事業年度も何卒よろしくお願い致します!

 


卒業生への支援キャンプ事業

2021-10-30

 

サラマンドフの会では支援対象の小学生(ワイルドライフ・クラブ)がツァボ国立公園でフィールド体験をする、教育エコツアーを10年以上支援してきています。その卒業生たちが成人となっていくのを受けて、2018年から実施している事業に、ツァボ国立公園での卒業生への支援キャンピング事業があります。

 

新事業の報告:卒業生への支援事業  2018-10-11

卒業生への支援事業2019  2019-11-04

 

昨年度は企画していながら実施を見送りましたが、今年は初の「リモート事業」として10月に実施しました。今回は3回目の実施となりました。

 

厚生省の係官たちと、コロナ感染拡大防止の対策について、数回におよぶ綿密な打ち合わせを行い、事前のPCR検査の実施と陰性の証明など、調整に大変手こずりましたが、複数の条件に同意をして、実施が可能となりました。

 

卒業生の参加者は過去2回(2018年18名、2019年17名)よりも縮小した人数で、8名としました。従来の3村(カンビト、ビリカニ、バチュマ)にブグタ村を加え、合計4村より男女2名ずつが参加しました。

 

オンライン講義(Zoom)

過去2回はオリンド博士がツァボ国立公園まで出張して講義と同行をして指導していました。が、今年は初のオンラインでの講義にしました。オリンド博士の講義の後、参加者全員との間で質疑応答を行いました。参加者人数が少ない故に実施できたことですが、それぞれに内容のある質問がなされていました。

 

フィールドとキャンプの体験学習

 

24時間以上の観察時間でキャンプ体験をすることにより、自分たちの地域の原生自然の素晴らしさを改めて実感した、とのことです。ゾウやインパラ、グラントガゼル、キリン、バッファローなど、小学生時代に観察した野生動物も、より長い時間をかけて、さまざまな行動を観察できました。

 

参加者全員が、生活や仕事の中で、今回の経験を生かしていきたい、と指導者としての期待される将来の想いを熱く語り合っていました。

 

第3回目の卒業生へのキャンプ事業は、初の「リモート事業」となりましたが、大成功にて終了しました。

 

キャンプ事業においても「リモート事業」が、小学生対象の教育ツアーと同様に、実施できるようになりました。来年以降にパンデミックが続くとしても、調整しつつ継続できることが明らかになり、地域住民からも喜びの声が上がっていました。

 

 


ニュースレターNo.23

2021-10-09

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.23(8ページ)は、11月上旬までにお手元に届くよう準備中です。

 

2020年事業年度(2020年11月~2021年10月)の6月から10月までのサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

今年度より開始して成功している「リモート事業」の教育ツアー、そして「リモート事業」としては初めての実施となったキャンプ事業の詳細も報告します。

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  キャンプ事業

 

  女性たちの会の報告                                                                                                  

  

サラマンドフと共に(連載 その10) 

 

ツァボ地域は今(その11)

 

サラマンドフの会よりお知らせ  

 

その他

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

【入会方法】

もしくは、サラマンドフの会 salamandovu@gmail.com へお問い合わせください。

 


子どもたちへの支援【2020事業年度(第11期)後期】

2021-9-14

子供たちの教育ツアーを、5月に引き続き、現地スタッフが中心となってリモート事業として実施し無事終了しました。前回同様、指導調整は遠隔地からのリモートによるもので、実施は現地スタッフのみで行う方法です。

 

幸いなことに、現地でのコロナ感染の拡大はないままで、支援対象者の中からも感染者は全く出ていず、安心して事業を実施できる状況が続いています。ただ事業の実施には前回までと同様に厚生省からの指導により感染症対策のためのマスク着用、参加人数の制限や教育エコツアーへの係官の同行などが必要条件となりました。

 

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブ(10名)とカンビト・ワイルドライフ・クラブ(23名)で行いました。どちらのグループもビリカニ女性たちの会が作製した手作りのマスクをしての参加となりました。

 

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブ

 

昨年度に次いで10名の参加者を選択することになり、昨年度と同様にライブラリーへの出席率がよい生徒が優先的に選ばれました。ライブラリーが大好きで好奇心が旺盛な子どもたちは、教育ツアーでも熱心に観察し、観察マナーもよく、ガイドからの説明に耳を傾けていた、ということで、ガイドと厚生省の係官からの評価も上々でした。

 

ゾウやバッファローの群れの観察をして動物の行動を学べるのは楽しく有意義でしたが、終了間際に、ゾウをハンティングしそうなライオンを観察できた時には、このライオンが自分たちの村を襲ってくるかもしれない、ということはすっかり忘れて、ライオンの行動観察に時間を忘れてしまうほどでした。

 

ラッキーなことに昨年も今年も10名の中に選ばれて2回とも参加できた子供たちもいて、昨年度の様子と比較して、外国からの観光客がたくさんだったと、教育ツアーの後に提出された作文に記している子供もいました。

 

昨年グループが国立公園の教育ツアーを実施した時にはコロナ感染拡大の規制のためケニヤでは外国とのフライトをすべて停止するなどロックダウンが厳しい状況にあったため、外国人観光客は全くいませんでした。まだまだパンデミック以前ほどには戻っていないとはいえ、徐々に観光客が戻ってきているのはケニヤにとっても望ましいことなのだ、とガイドからの説明に納得できたと感想を記していました。

 

カンビト・ワイルドライフ・クラブ

 

昨年度はカンビトの子どもたちには、コロナ感染拡大の影響で実施することができなかったので、2年ぶりに待ちに待った教育エコツアーとなりました。コロナ以前には40名以上の参加者でしたが、今回は感染症対策のため、バス2台で23名までとの制限がありました。

 

キリン、シマウマ、ゲレヌク、イボイノシシ、ゾウなどの野生動物を観察しました。初めて教育ツアーに参加した子供たちはキリンの食べるところを初めて観ましたが、ガイドからの絶滅危惧種となっているという説明に、将来は野生動物を保護する仕事に就いて救っていきたい、という思いに駆られたようです。

 

ゾウが草を蹴り上げてむしり取り食べる行動やメスゾウの子どもに対する行動の観察もでき、村に出没するゾウたちに対する目も変わったようです。

 

川が干上がっているのを不思議に思った子供たちからの質問に、ガイドからは地域の森林や林の伐採がひとつの原因である説明を受け、子供たちは原生林を切らないようにすることが大切なのだと学びました。

 

コロナ以前の参加者人数に制限がかかったのは残念でしたが、以前の参加者人数の半数強だからこそ学べることもあったようです。教育ツアーで学んだ体験から、将来は野生動物を守る仕事に就きたいと課題の作文で記している子どもが数多くみられました。

 


2020年事業年度の支援:第2回目の送金

2021-8-18

サラマンドフの会の2020年事業年度(第11期:2020年11月~2021年10月)の第2回目の支援金として、810,000円を送りました。これまでに引き続き、ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援を行っています。

 

皆様のおかげで支援が継続できておりますことに心より感謝致します。

 

本ブログでもお知らせしておりますように、本年度からはリモート事業による支援で新たな継続ができております。

 

子どもたちへの教育ツアーについては8月中旬までに無事終了しました。昨年度実施ができなかった卒業生へのフィールド体験の事業は、事業年度内に実施の方向で準備を進めています。女性たちの会への支援も順調です。

 

ケニヤの国からの感染拡大防止のための制限を受けながらも、幸いなことに、支援地域ではコロナ感染拡大による事業実施への直接の影響は受けることなく、サラマンドフの会のモットーである小さいながら確実な支援を続けることができています。

 

学童の自然保護教育と卒業生へのフィールド体験の事業の一部の支援金は、イオン財団からの助成金によります。昨年度はほとんどの事業で実施が不可能となりイオン財団への返金となりましたが、今年度は今までのところほぼ事業計画内容どおりに消化しています。

 

実施した事業の報告はポレポレながら後日アップしますので、どうぞお楽しみに!

 

 


子どもたちへの支援の新しい試行:5月【2020事業年度(第11期)】

2021-6-13

コロナの収束が不確かな中、子供たちの教育ツアーを現地スタッフが中心となって実施する、「リモート事業」として新しく試みました。指導調整は遠隔地からのリモートによるもので、実施は現地スタッフのみで行う方法です。

 

対象はミアセニ小学校のワイルドライフ・クラブで、コロナのために昨年3月、今年2月と予定されていましたが、2年続けて延期となっているグループです。

 

支援地域の通信事情は完璧でなく、ネットワークのダウン、停電等のため連絡には辛抱強い対応が必要でした。教育ツアーに経験のあるスタッフが中心になって、ワイルドライフ・クラブの顧問の先生たちと調整し、参加者への作文の課題は従来通りの提出期限とするなど、綿密に打ち合わせを繰り返して、当日を迎えました。教育ツアーの写真撮影は地元のカメラマンが同乗しましたが、野生動物や教育ツアーの撮影については未経験者でしたので、とりあえずの報告用の写真撮影となりました。

 

マスクの装着と人数制限が条件で、大型バス2台を使って子供たちは23名まで参加可能となりました。コロナ感染予防対策の徹底と監督のための厚生省の係官も指導員として同行しました。残念ながら双眼鏡のシェアについては、感染予防の徹底が難しいため使用を断念せざるを得ませんでした。

 

概ねよい天気に恵まれた上、期待以上に野生動物を観察でき、初めて教育ツアーに参加した子供たちは、ライオンやヒョウが村の家畜を襲うのとは大きく異なる姿を観察できました。ゾウを恐る恐る観察していましたが、襲ってくることはないことを知ったり、インパラ、シマウマ、キリンなどもじっくりと観察することができ、参加者は多くを学んでいました。

 

子供たちの作文には、家族と一緒に国立公園を訪問したい、将来は国立公園のワーデンになりたい、などの夢もつづられていました。

 

今回の新しい方式での教育ツアーの成功は、サラマンドフの会の11年に及ぶ支援によって地域住民との間にできた信頼関係によって導かれたものです。

 

現地スタッフと地域住民が中心となって自立的に実施する「リモート事業」は、今後も継続していきます。

 


ニュースレターNo.22

2021-6-1

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.22(8ページ)は、6月中にお手元に届くよう準備中です。

 

2020年事業年度(2020年11月~2021年10月)の5月までのサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

初の「リモート事業」の教育ツアーの詳細も報告します。

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援

 

  ライブラリー支援

 

  卒業生は今

 

  女性たちの会からの報告  

  

サラマンドフと共に(連載 その9) 

 

教育エコツアーに参加して

 

ツァボ地域は今(その10)

 

サラマンドフの会よりお知らせ  

 

  イオン環境財団の助成金の継続採択

 

  大学生のサークル活動

 

その他

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

入会方法は、入会方法 よりご案内しています。

 

もしくは、サラマンドフの会 へお問い合わせください。

 

 


リモート事業

2021-5-31

サラマンドフの会では、現地スタッフのみで自立的に活動することによって、自由な渡航がかなわない「コロナ時代」ともいえる状況を乗り越える、新しい試みを行いました。

 

女性たちの会では自立的な活動はすでに進められていましたが、教育ツアーでも試行することにしました。

 

現地スタッフのみで、サラマンドフの会のスタッフがリモートにより指導調整することによって実施するもので、「リモート事業」と位置づけました。

 

初の教育ツアーのリモート事業は無事成功にて終了しました!

 

簡単な報告はブログ等で後日致します!

 

会員の皆様へは、ニュースレターNo.22にて詳細な活動報告を致します。

 

どうぞお楽しみに!

 

 


2020事業年度の支援

2021-4-26

サラマンドフの会の2020年事業年度(第11期:2020年11月~2021年10月)の1回目の支援金として、603,000円を送りました。これまでに引き続き、ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援を行っています。

 

皆様のおかげで支援が継続できておりますことに心より感謝致します。

 

ケニヤでは3月末より昨年(2020年)に次ぐ2回目のロックダウンとなっていて、都市部ナイロビおよびその首都圏4県の5地域が規制を受けています。小学生などの学校閉鎖、多人数での行動の禁止など制限が厳しくなっています。

 

支援している地域住民の生活は、感染予防のための規制は受けているものの、サラマンドフの会からの支援活動は継続できております。

 

引き続き、小さな支援ながら明るい希望を与えていきたいと思っております。

 

報告が相変わらずポレポレですが、簡単な経過報告は、本サイト等で引き続きお伝えしていく予定です!

 

正会員および賛助会員(3口以上)の皆様へは、6月半ばくらいまでに、ニュースレターで報告の予定です。

 

どうぞお楽しみに!

 

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※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

入会方法は

【サラマンドフの会のHP】

【入会方法】

よりご案内しています。

 

LINE、Twitter、Facebook、Instagramのメッセージなどでの入会の申し込みも可能です。

 

詳しくは、サラマンドフの会 へお問い合わせください。

 

 


助成金の採択(継続)

2021-2-23

NPO法人サラマンドフの会がイオン環境財団の第30回活動助成金(2021年4月~2022年3月)の助成先として、4年目の継続で採択されました。

 

2月22日付で、イオン環境財団のサイトの【2021.02.22 第30回 環境活動助成先を決定にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、同日付の朝日新聞の広告にもリストが掲載されました。

 

イオン環境財団の継続採択の3年目にあたる、第29回助成(2020年4月~2021年3月)では、新型コロナのパンデミックの影響で、予定していた事業を決められた期間内にすべて実施することができず、残念ながら期間内では一部の事業の中止を決定しなければなりませんでした。イオン環境財団の規定では延期が認められず、実施できなかった分については返金処置(72万円強)となる予定です(承認申請中)。

 

事業中止と返金処置にかなりがっかりしていただけに、4年目の継続採択の朗報は大変嬉しかったです。申請金額もほぼ満額(90万円)の助成となりました。第30回環境活動助成金(2021年4月~2022年3月)の期間には、新型コロナによる事業の変更や中止がなく、順調に進めることができるとよいと願っています。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、これまでと同様の継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学生のワイルドライフ・クラブの学童たちへのツァボ国立公園でのフィールド学習支援です。今ひとつは、ワイルドライフ・クラブの卒業生を対象とし、フィールド学習を通した支援です。

 

フィールド活動を重視するイオン環境財団ならではの継続支援に応えられるように、コロナ感染の状況をみながら安全に進めることができるようにと祈るばかりです。

  

皆様からの会費や寄付による温かい支援の基盤があってこそ取得できている助成金です。従来通りに皆さまからの会費と寄付による支援が、サラマンドフの会の幹であり原動力です。今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に一歩ずつ確実に歩み続ける支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 


総会 2020年、遅ればせながら報告

2021-1-27

総会の報告が大変遅くなりましたが、例年通り12月に無事終了しました。

 

コロナ(Covid-19)感染拡大の状況を鑑みて、初のオンライン(リモート)会議を使用しての実施となりました。リモート会議に関しては素人のスタッフが予行演習を重ねた成果(?!)もあって、無事盛会にて終了することができました。

 

総会の後半ではサラマンドフの会の活動を振り返りました。コロナのパンデミックのために困難な状況にありながらも、実施することができた継続事業について総括しました。

 

ビリカニ女性たちの会への洋裁の支援、カンビト女性たちの会への養鶏支援、小学生たちへの教育ツアー(ワイルドライフ・クラブ)支援、ビリカニの子どもたちが利用しているライブラリーの維持支援など、実施できた事業の報告を行いました。

 

一方で、コロナ状況の故、残念な報告もせねばなりませんでした。小学生たちへの教育ツアー(ワイルドライフ・クラブ)支援のうち、予定していた事業の半分以上の実施がかないませんでした。また、3回目を予定していたワイルドライフ・クラブの卒業生へのフィールド教育支援は、サラマンドフの会の2019年事業年度(2019年11月~2020年10月)内での実施が不可能となってしまいました。

 

コロナ騒動が早々に収束して、2020年事業年度(2020年11月~2021年10月)内での実施が叶うとよいと願うのみです。

 

コロナ時代ともいえる、人類にとっての変動期に、予定どおりとはいかずとも等身大の小さいながら確実な歩みを続けている報告をできたことを嬉しく思っています。

 

この歩みの原動力は会員と寄付による支援が維持され継続し、その力添えのおかげで助成金も得ることができているところにあります。

 

困難な時代がまだまだ続きそうではありますが、ビリカニ女性たちの会のマスク・プロジェクトのような、時代の方向を見ながらの新規の支援も試行錯誤していきたいと思っております。

 

皆さまからの温かいご支援を引き続きよろしくお願い致します。

 


ニュースレターNo.21

2020-10-08

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.21(8ページ)は、10月末までにはお手元に届くよう準備中です。

2019年事業年度の後期(2020年5月~2020年10月)のコロナ状況でのサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

支援内容の報告

  子どもたちへの教育ツアー支援

  ライブラリー支援

  女性たちの会からの報告  

サラマンドフと共に(連載 その8) 

  ケニヤのコロナ騒動と野生動物(続)

教育エコツアーに参加して

ツァボ地域は今(その9)

サラマンドフの会よりお知らせ  

  イオン環境財団の助成金のその後

  オンライン企画

  2021年の教育エコツアー

その他

 

どうぞお楽しみに!

 

※【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。会員になってご支援くださると嬉しいです!

【入会方法】よりご案内しています。

もしくは、サラマンドフの会 salamandovu@gmail.com へお問い合わせください。

 

 


子どもたちへの支援:7月【2019事業年度(第10期)後期】

2020-08-12

新型コロナ感染のため、子どもたちの教育ツアーの実施は、今年度後期は不可能かと案じていましたが、幸いにも、規模を縮小してひとつのワイルドライフ・クラブで実施することができました。

 

ケニヤでの小学校は今年度いっぱい閉鎖となっています。ただ、別途お知らせしていますように、ビリカニ村のライブラリーは再開しています。

 

そのライブラリーで子どもたちが厚生省の係官からの利用上の注意を忠実に守って利用していることもあり、ビリカニの子どもたちに教育ツアーを実施してもよいとの許可が出ました。ツァボ地域での感染者数は、都市部などに比べればとても少ないとはいえ、教育ツアー中の子どもたちへの感染予防を行うことが条件となり、監督者の厚生省の係官も同行しました。

 

ビリカニのお母さんたちが作製したマスクを着用して、子どもたちは参加しました。コロナ感染予防対策のため、ケニヤでは乗り物を利用する際に、定員の半分以下とすることが義務付けられていて、大型バスに教育ツアーのために乗れる子供の人数は10名と指定されました。

 

また、小学校は閉鎖中なので、制服での参加ではなくて、私服で全員マスクは必須、除菌消毒をしながら参加すること、バスの中はもちろんのこと、行動に当たっては十分に間隔を取ることなど、従来の教育ツアーにはない条件が要求されての実施となりました。

 

当日は曇天でした。国立公園は、例年、観光のピークシーズンに当たり、観光客で混み合う時期なのですが、今年は、コロナ感染対策の政府の規制のため、国立公園内は閑散としていました。野生動物たちに、人間社会がコロナ感染で危機的騒動になっているのを感知させるような行動や生活は観られず、従来どおりの行動、生活を観察することができました。

 

人為的な発火で起きた、乾季の火事の痕を観て、野生動物の生活への影響を学ぶことができました。

 

また、観光客がいないロッジも訪ねることができました。閑散としたロッジをまるで自分たちの家のように独占できた子どもたちは嬉しそうでした。けれども、観光客が全くいないことは野生動物保護にも影響することなど、観光の重要性も学びました。

 

前回(2020年2月)のブグタ小学校ワイルドライフ・クラブの時と同様に、双眼鏡の使い方を皆で学びました。これについては人数が少ない方がじっくり学ぶことができて、それぞれの子どもたちが使いこなせるようになり、フィールド観察を意義あるものとしました。

 

ワイルドライフ・クラブの卒業生2人がアシスタントとして同乗しました。卒業生たちは彼らが小学校の時には双眼鏡の数が少なくて、使い方を学べませんでした。子どもたちと一緒になって学んでいるシーンは、微笑ましいものがありました。

 

 

例年どおりに、教育ツアーの後、全員作文を提出しました。今年は、毎年実施してきたスピーチ・コンテストは、コロナ感染防止のため、中止となってしまったので、自信いっぱいに作文を書いた児童は、コンテストに出場して発表できないのが残念そうでした。

 

コロナ感染が収束して、小学校が再開予定とされている、新年度(2021年)1月以降には、従来通りの教育ツアーの形に戻って、より多くの子どもたちが参加して実施できればと願っています。

 

 


ライブラリーに門

2020-08-01

ビリカニ村の子どもたちのためのライブラリーでは、1年半前に、サラマンドフの会とビリカニ女性たちの会からの支援で、フェンスをつくり敷地を明確化しました。が、資金不足のため、隣接する教会の境のフェンスと門を作ることはできませんでした。

 

今回はサラマンドフの会の支援で、ライブラリー維持のために、それらの補強の修繕を行いました。

 

フェンスだけあって門がないのは困りものでした。村人がだれでも往来できてしまうため、その人たちのポイ捨てするゴミが、敷地内に散在するようになってきて、監督者と子どもたちの悩みの種となっていました。

 

そこで、ライブラリーを使用する子どもたちだけが敷地内に入れるように、表門と裏門を立てて、ライブラリーの敷地を囲うことにしました。そうすれば、人々は往来できず、ゴミも出なくなります。

裏門はビリカニ村のグランドに通じています。訪問者などが来て、子どもたちが一緒にグランドに出る必要がある時以外は、常時ロックしていて、表門からのみ入れるようにしています。

 

ライブラリーを利用する子どもたちだけが敷地内に入れるようにすることで、コロナ感染対策にも役立っています。

 

コロナ感染対策のために学校閉鎖は続き、学校の再開の予定は2021年1月です。

 

長期の学校閉鎖の間、ますます安全にライブラリーを利用できるようになり、マスクをしていて表情がわかりにくいとはいえ、子どもたちの目と雰囲気から嬉しさは伝わってきました。

 

 

 


2019事業年度の支援

2020-06-29

サラマンドフの会の2019年事業年度(第10期:2019年11月~2020年10月)のケニヤでの支援金は,前期337,380円、後期487,395円として実施中です。

 

これまでに引き続き、ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援を行っています。

 

皆様のおかげで支援が継続できておりますことに心より感謝致します。

 

コロナ騒動の影響も受けています。

 

例年と異なる支援としては、ビリカニ女性たちの会と地域住民への緊急支援の増額をしています。

 

学童への自然保護教育は、コロナ感染対策への規制後は、人数制限するなど条件付きでの実施となります。また、サラマンドフの会の設立以来、継続してきた9月実施のスピーチ・コンテストですが、中止を決定しました。

 

さらに、サラマンドフの会の支援で受けた卒業生たちへのフィールド体験事業は次年度に延期となりました。

 

イオン財団からの助成金は、学童の自然保護教育と卒業生へのフィールド体験の事業の一部への支援となっています。今後のコロナ感染と対策のための制限の状況により、イオン財団の指定する期限までに実施が可能かどうかを判断していく予定です。

 

コロナ騒動で制限付きの厳しい状況下での支援となっていますが、小さな支援が明るい希望を与えていると確信しています。何とか継続できていることに感謝しています。

 

簡単な経過報告は、本サイト等で引き続きお伝えしていく予定です!

 

 


ニュースレターNo.20

2020-05-13

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.20(8ページ)は、6月初旬までにはお手元に届くよう準備中です。

 

2019年事業年度の前期(2019年11月~2020年4月)のサラマンドフの会の活動内容、関連記事などを掲載しています。

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援の報告

 

  女性たちの会からの報告

 

  ツァボ地域は今(その8)

  

サラマンドフと共に(連載 その7) 

 

教育エコツアーに参加して

 

サラマンドフの会よりお知らせ  

 

  イオン財団助成金の採択

 

       10周年までの歩み / 総会の報告より

 

       教育エコツアーこぼれ話

 

  その他 

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

入会方法よりご案内しています。

 

もしくは、サラマンドフの会 salamandovu@gmail.com へお問い合わせください。

 

 


  【2019年の子どもたちへの教育ツアーより】
  【2019年の子どもたちへの教育ツアーより】

4月から5月へ

2020-04-27

あと3日で、4月も終わります。

 

4月は、サラマンドフの会の活動もコロナ騒動の影響を受けることになりました。

 

一番影響を受けているのは、子どもたちへの教育ツアーです。

 

コロナ対策のためにケニヤ政府による学校閉鎖。集団でのフィールド活動への許可が出ない状況となってしまい、現在も続いています。

 

3月の子どもたちの教育ツアーは、3月~4月の実施は不可能となり中止となっています。5月には可能性があれば、と少し期待したのですが、昨日になって、学校閉鎖は向こう30日との発表がありました。実施できるとしても、早くても6月かという状況となりました。

 

支援している子どもたちのほとんどは、学校で教科書を共有していて個人で本を持っていません。電気もない家にいるため、家での学習は難しく、学校が再開するのを心待ちしています。学校での学習に加えて、野生動物との共存を理解するためには、フィールド体験学習が重要な教育です。

 

ツァボ地域では、3月に外国人旅行者がロッジに宿泊してコロナ感染者だった、という以外は、幸いにも感染者の報告はまだありません。

 

ケニヤでは、4月6日からナイロビとモンバサの都市部でロックダウンとなっていて、また期間延長となり、まだ続いています。その効果もあるのか、感染者(26日現在でケニヤ全体で355名)は都市部での発生がほとんどです。

 

コロナ対策の下での教育ツアーは、ソーシャル・ディスタンシングを配慮して、すべての車では許容人数の50%までの乗車で、予定人数の半分以下ということになります。マスクも必須となります。

 

コロナ対策以前とは異なり対象人数を減らして対応する教育ツアーとなりますが、ひとりでも多くの子どもがフィールド体験できるところに、野生動物保護につながるフィールド教育の意義があります。

 

月日を置いてでも、状況が落ち着いて、実施できるように切に願っています。

 

 


子どもたちへの支援:2月~3月【2019事業年度(第10期)前期】

2020-03-28

前期の教育ツアーの支援は、2月と3月に、ブグタ小学校ワイルドライフ・クラブとバチュマのミアセニ小学校ワイルドライフ・クラブの2つのワイルドライフ・クラブへ予定していました。

 

ブグタ小学校ワイルドライフ・クラブは無事終了しました。

 

一方、バチュマのミアセニ小学校は、予定していた日の直前になって、コロナ騒動がケニヤに広まって学校閉鎖となってしまったことがあり、子どもたちの集団での移動が許可されない状況となってしまいました。3月末までに予定通り実施できるか微妙なところです。状況が落ち着いてからの実施となる可能性もあります。

 

今回は、44名が参加して無事終了した、ブグタ小学校のワイルドライフ・クラブの報告です。

 

 

双眼鏡が2台しかなくて、なかなか全員で学べない、という記事を観た支援者の方が、4台の双眼鏡を寄付してくださいました。合計6台で、6グループに分かれて、全員がひとりひとり、双眼鏡の使い方を学びました。全員、初体験です。

 

初めて双眼鏡を手にすると、さかさまに扱う子どもが必ずいるのですが、今回の練習では、正しい観方、使い方を学ぶことができました。早速、野生動物のフィールド観察でもグループごとに使っていました。

 

 

雨のために道が悪く訪問できないところがあったり、悪路のために往復時間の余裕を見なければならない制限などもあり、観察時間が通常よりもやや短くなってしまったのは残念でした。けれども、参加者全員、熱心にフィールド観察をしていました。とりわけ、初参加の5年生たちは、観るもの聞くものすべて新鮮なようでした。次回の参加の時の成長が楽しみです。

 

教育ツアーの終了後は、通常どおり、今回の教育ツアーの作文が宿題となりました。よく書けている作文の中から3名が選ばれて、9月~10月頃予定しているスピーチコンテストに出場することになっています。

 

 


助成金の決定(3年目継続)

2020-02-28

NPO法人サラマンドフの会が第29回イオン環境財団の環境活動助成金(2020年4月~2021年3月)の助成先として、3年目の継続で採択されました。

 

2月21日付で、イオン環境財団

2020.02.21 第29回 環境活動助成先を決定

にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、同日付の朝日新聞の広告にもリストが掲載されました。

 

3年目の継続採択も嬉しいことながら、初めて申請金額の満額の助成となり、サラマンドフの会の設立10周年目にして、本当に嬉しい採択の知らせとなりました。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、一昨年度、昨年度と同様の継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学生のワイルドライフ・クラブの学童たちへのツァボ国立公園でのフィールド学習支援です。

 

今ひとつは、一昨年度より開始した事業で、ワイルドライフ・クラブの卒業生を対象とし、フィールド学習を通した支援です。

 

新しい小学校や卒業生の参加も加えて、事業内容をさらに充実したものとしたいと計画しています。

 

皆様からの会費や寄付による温かい支援の基盤があってこそ取得できた助成です。

 

申請金額は満額の助成となりましたが、あくまでサラマンドフの会の事業の一部に対する助成金です。

 

従来通りに皆さまからの会費と寄付による支援と合わせて、実り多い支援活動としていくことができます。

 

 

今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に歩み続ける支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 


卒業生への支援事業2019

2019-11-04

 

昨年度に引き続き、ワイルドライフ・クラブの卒業生のための指導者養成教育を目的とする、ツァボ国立公園でのフィールドワーク支援の事業を17名が参加して実施しました。

 

1泊2日のキャンプ体験と大型バスを使った野生動物観察のフィールドワークを行い、講師に迎えたオリンド博士によるケニヤの野生動物保護の歴史やツァボ地域の変遷を学びました。

 

【オリンド博士の講義の様子(写真左)とオリンド博士(写真中央)、テントを張ったところ(写真右)】

 

キャンプ体験の指導員、ワイルドライフ・クラブの顧問、さらに昨年のキャンプ参加者が参加して、体験を共有しました。今年も昨年同様に、小学校時代には経験できなかった、24時間以上連続した原生自然の姿を体験して、その保護の重要性を体得していました。

 

とりわけ、小学生時代にスピーチ・コンテストに参加した人や、小学生の時の経験がきっかけとなって、野生動物保護に関連した仕事を目指している人などは、キャンプ体験を通したフィールドワークより、小学生時代とは異なる角度から多くを学んでいました。

 

【参加者とスタッフ、オリンド博士とともにムダンダロックで集合写真】

 

次世代に、野生動物保護の伝達をするための事業としての第2回目も、昨年に引き続き、大成功で終了しました。来年も、さらに発展した形で、本事業が継続できるとよいと願っています。。

 

 


スピーチ・コンテスト2019

2019-10-27

 

今年のスピーチ・コンテストは、第9回目になります。

 

ビリカニ・ライブラリーで、4つのワイルドライフ・クラブから選ばれた、5年生から8年生の11名がプレゼンしました。

 

5年生と6年生のプレゼンテーションは若干力不足が感じられましたが、7年生、8年生は甲乙つけがたいほどに、皆素晴らしいプレゼンをして、審査員泣かせとなりました。

 

その結果、最優秀賞1名、優秀賞2名、準優秀賞2名の合計5名に賞を授けることにしました。

 

初期のスピーチ・コンテストの参加者や受賞者の中には、成人となって、昨年からサラマンドフの会の支援で開始した、ワイルドライフ・クラブの卒業生のためのキャンピング事業に参加した人たちもいます。

 

卒業生のキャンピング事業の報告は、後日アップします!

 

 

 

 


子どもたちへの支援:7月~8月【2018事業年度(第9期)後期】

2019-10-16

 

後期の教育ツアーの支援は、7月から8月にビリカニ・ワイルドライフ・クラブ(45名)とカンビト・ワイルドライフ・クラブ(42名)で行いました。

 

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーには、小学校の校長先生が臨時参加しました。

 

カンビト・ワイルドライフ・クラブは、8月の学校休暇の期間の教育ツアーとなったため、予定していた人数より8名ほど欠席者が出てしまいました。

 

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブ

参加者の3分の1以上が、国立公園を訪問し野生動物を観察したのは、初めての体験でした。

 

観られた動物の種の数は多くはなかったのですが、ゾウやキリンの野生動物たちの採食の仕方など、村に出没する動物とは異なる、本来の野生動物を観察し学ぶことができました。

 

カンビト・ワイルドライフ・クラブ

参加者のうち、5年生を除き、ほとんどが複数回目の参加となりましたが、動物食の動物のチーターを観たのは全員初めてでした。植物食の動物と動物食の動物の関係を学ぶことができました。

 

欠席した生徒たちは、チーターやライオンの観察の話には、観る機会を逃してしまい、とても惜しがっていました。

 


子どもたちへの支援:2月~3月【2018事業年度(第9期)前期】

2019-3-18

 

前期の教育ツアーの支援は、2月と3月に、ブグタ小学校ワイルドライフ・クラブとバチュマのミアセニ小学校ワイルドライフ・クラブで行いました。

 

どちらも通常のように、バスを借りてツァボ・イースト国立公園を訪問し、終日、10時間ほどのフィールド観察を行いました。

 

初参加の児童が多かったためか、皆、興奮気味で、質問も多く出ました。

 

ブグタ・ワイルドライフ・クラブ

 

ブグタ小学校のワイルドライフ・クラブからは45名が参加しました。1年半ぶりの実施なので、当時参加した児童は4名ほどでした。ほぼ全員が初めての国立公園の訪問となりました。

 

午後3時半ころに、乾季の2月としてはとても珍しい大雨が降り、雨の中のフィールド観察となりました。その雨水のたまった水場に集まるゾウの観察もできました。

 

ミアセニ・ワイルドライフ・クラブ

 

バチュマのミアセニ小学校ワイルドライフ・クラブからは50名が参加しました。こちらも久しぶり(3年ぶり)の教育ツアーとなりました。

 

終日晴天でしたが、日中は湿度は低いものの、50℃近くまで上がる暑さで、皆、慣れている暑さとはいえ、暑さに堪えながらのフィールド観察となりました。

 

フィールドの日の一週間前に2月としてはとても珍しい大雷雨が降ったせいか、野生動物たちは散っていて、観察しにくい状況もありました。それでも、ゾウを90頭以上、ウォーターバック、ハーテビースト、シマウマ、ゲレヌクなどを観察することができ、有意義なフィールド学習となりました。

 




上記より以前のアーカイブの記事は、【サラマンドフの会】よりご覧ください。本サイトの【LINK】内にもURLリンクがあります。