卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 2024

2024-11-04

 

今年のワイルドライフ・クラブの卒業生へのフィールドワーク体験教育、通称”キャンプ事業”の6回目は、8月に実施しました。

 

昨年と同様に、小学生時代にサラマンドフの会の支援でツァボ国立公園への教育ツアーに参加し、成人となった地域住民の14名が参加しました。

 

7月末にオリンド博士が永眠したので、キャンプ事業を開始して以来続いていたオリンド博士による講義を、元ケニヤ野生生物公社職員などが引き継ぎました。

 

野生動物の世界にいることを念頭に置いてのフィールド体験では、野生動物の生活を邪魔しないように、不必要に声を出さず静かに過ごすことは必須です。夜中にテントの側で、ライオンが咆哮しているのを聞き、その実感を強めていました。

 

 

初めて観察できた牙の長いオスゾウが減少した理由を象牙の国際取引についての歴史から改めて確認していました。

 

キャンプ事業では、参加者たちの中からリーダー2名を選んでいます。そのうち1名は姉が昨年のキャンプ事業に参加後、国立公園のロッジのシェフの職を得ていて、姉のように野生動物保護に繋がる観光業の仕事に就きたい、と話していました。

 

6回目となるキャンプ事業には、事業自体に歴史性が生じてきていて、講義の内容にも参加者の活動にも厚みが出てきているのは嬉しいことです。

 

参加者は、現在までのところリピーターは含まず、原則的に新規のみを選抜してきました。一方、参加者たちからはリピーターとしての参加も検討してほしいとの意見も多くあります。

 

小学校のワイルドライフ・クラブでも2回以上の参加者により強く効果が見られているように、真摯な参加者から選抜されたリピーターは目標達成の効果を高めます。

 

 

次回からはリピーターを含めた選抜方法も検討していきたいと考えています。

 


2023年事業年度(第14期)無事終了

2024-10-31

 

NPO法人サラマンドフの会の事業年度は、11月1日開始、10月31日終了です。毎年ハロウィーンの日が事業年度の終了日となります。

 

本事業年度は、2023年事業年度で、第14期にあたり、2023年11月1日~2024年10月31日でした。ハロウィーンの今日、無事終了します。

 

明日の11月1日から新事業年度の2024年事業年度(第15期:2024年11月1日~2025年10月31日)となります。

 

本事業年度も皆様からの温かい応援のおかげで、無事終了できたことを大変嬉しく思っています。

 

NPO法人サラマンドフの会として設立以来、15年目を迎えることになります。NPO法人として中学生も卒業して高校生になる感じでしょうか。15年目にして活動の成果が見えてくるものもあります。今後も小さいながら確実に進めていければと思っております。

 

新事業年度も活動を温かく見守って、引き続きご支援をよろしくお願い致します。

 

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NPO法人サラマンドフの会の会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法は【ご入会およびご寄付の方法】よりご案内しています。

 

クレジットカードによる寄付もありがたいです。

 

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ニュースレターNo.29

2024-10-20

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.29(8ページ)は、今月末までには発送の予定です。

 

2023事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)の5月下旬から10月までのサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  スピーチ・コンテスト

 

  キャンプ事業

 

  女性たちの会の報告 

 

  その他                                              

 

サラマンドフと共に(連載 その16)

 

  オリンド博士を偲んで(追悼)

 

サラマンドフの会よりお知らせ

 

ブログやHPではアップしていない内容を豊富に取り入れています。  

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法

 

もしくは、こちらよりお問い合わせください。

 

 


スピーチ・コンテスト2024

2024-10-17

 

8月にビリカニ・ライブラリーで、4つのワイルドライフ・クラブからそれぞれ3名ずつ、合計12名がプレゼンをするスピーチ・コンテストを開催しました。ビリカニ・ワイルドライフ・クラブの小学生とワイルドライフ・クラブの顧問の先生たちなど約30名ほどが聴衆として参加しました。

 

2月に教育ツアーを実施したブグタ小学校ワイルドライフ・クラブの3名の女子が素晴らしいプレゼンをした後、それぞれのワイルドライフ・クラブからの参加者がプレゼンしました。

 

受賞者にはブグタ小学校から2名が選ばれましたが、ブグタからの参加者は過去にも必ず受賞者が出ていて、今年も実力を発揮しました。

 

 


2023事業年度の後期(第2回目)の支援活動資金

2024-10-10

 

サラマンドフの会の2023年事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)のケニヤにおける後期(第2回目)の活動資金として1,174,361円を支援しました。

 

ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 、学童の自然保護教育の支援にあてています。本ブログでも報告中です。

 

小学生のワイルドライフ・クラブのメンバーのツァボ国立公園への教育ツアーは、2つのワイルドライフ・クラブで7月に実施し、本ブログでアップしました。

 

スピーチ・コンテスト、キャンプ事業についてもアップする予定です!

 

今月末のハロウィンの日でサラマンドフの会の本事業年度が終了して、11月1日より新事業年度(第15期)となります。

 

活動を応援してくださる皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。さらに子どもたちへの自然保護教育、およびキャンプ事業の支援には、イオン環境財団からの助成金も力添えとなっています。

 

今後も、野生のアフリカゾウと地域住民と共に歩む、サラマンドフの会の活動を温かく見守って、応援を続けてくださればありがたいです。

 

 


小学生ワイルドライフ・クラブの教育ツアー支援(7月)

2024-10-04

 

サラマンドフの会の2023事業年度(第14期)の後期の事業として、7月に、ツァボ・イースト国立公園での教育ツアーを2つの小学生のワイルドライフ・クラブのツァボ・イースト国立公園への教育ツアーを実施しました。支援の対象となったのはカンビト小学校ワイルドライフ・クラブとムルンディニ小学校ワイルドライフ・クラブです。

 

どちらの教育ツアーも天気に恵まれたフィールド学習となりました。

 

参加者の中には双眼鏡の使い方のコツを覚えていて、初心者に教えるほど余裕をもって観察している参加者もいました。今回はサラマンドフの会の会員の方から双眼鏡2個の寄付があり、通常の6個に加え、8個の双眼鏡でシェアしました。

 

フィールドに出るとすぐに、シマウマ、イボイノシシ、グランツガゼルを観察できました。そして20頭以上のゾウの群れや200頭以上のバッファローの大群を観ることもできました。野生動物はこうやって生活しているのだと、どの参加者にとっても驚きのようで、じっと見入っていました。

 

水場には、ちょうどキリンがやってきて、じっくりと観察できました。キリンが去った直後には、ゾウの群れがやってきて観察しました。

 

ずっと水を飲み続けるゾウたちに別れを告げて、次のフィールド場所に向かう時間となりましたが、参加者の中には、ずっとそのまま留まっていたい、と名残惜しそうに何度も双眼鏡を使ったり肉眼で観察したしていて、しっかりと目に焼き付けているようでした。

 

学校や家でのゾウとのトラブルに、教育ツアーに参加したことのなかった子どもたちは、野生動物を怖がっていましたが、今回の教育ツアーに参加することで、見方が変わりました。

 

 

一番好きな動物はゾウなどと、野生動物を好きになる子供たちが増えました。教育ツアーの後の課題の作文には、野生動物のためになる仕事に就くのが将来の夢になった、と書いている子供が多くいました。

 

 


今年度の卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業)

2024-09-21

 

今事業年後のワイルドライフ・クラブの卒業生を対象とする、フィールドワーク体験教育(キャンプ事業) も、8月に無事終了しました。

 

7月の子供たちの教育ツアー2本とともに報告がポレポレとなっていますが、順次アップしていく予定です。

 

言い訳になりますが、通信事情が悪い中、サラマンドフの会の会員(正会員および賛助会員3口以上)向けに発行しています、【サラマンドフ・ニュースレター】の作製の作業とも重なり、少々遅れがちです!

 

本事業年度(2024年10月31日)までにアップできるといいなあ、と思っております。

 

どうぞお楽しみに!

 

 


2024年7月の子供たちの教育ツアー2本

2024-07-23

 

7月に予定していた、小学生を対象とするツァボ国立公園への教育ツアーは、2つのワイルドライフ・クラブを対象に予定通りに無事終了しました。

 

前半のワイルドライフ・クラブでは35名、後半のワイルドライフ・クラブでは33名を予定していましたが、後半のワイルドライフ・クラブでは、2名が病欠となり、31名の参加者で実施しました。全体のほぼ半数が初めて、残りの半数は2回目または3回目のの国立公園でのフィールド体験学習となりました。

 

いつものポレポレながら、後日、内容の報告を致します。

 

どうぞお楽しみに!

 

 


小学生たちの教育ツアー支援【2024年4月】

2024-05-02

 

4月には、2023事業年度(2023年11月1日~2024年10月31日)の2回目のワイルドライフ・クラブの教育ツアーをツァボ・イースト国立公園でビリカニ・ワイルドライフ・クラブの子供たちに実施しました。

 

雨季の真っただ中であるにもかかわらず、朝の出発時には青空が広がっていました。このまま、ずっと晴れているといいなあ、という思いも空しく、雲がどんどん広がって、午後からは雨がぱらつく中でのフィールド観察となりました。

 

35名の参加を予定していましたが、3名は病欠、2名は親の実家に行き不在のため欠席となり、30名の参加で実施しました。半分にあたる14名が初めての国立公園の訪問でした。

 

ヒルガオ科の白い花をはじめ、雨季の多くの花が芳香を漂わせてあちらこちらで満開な中、ゾウたちがゆっくりと歩いていました。初めて参加したこどもたちは、窓越しに恐る恐るゾウを観察しましたが、襲ってくることがないのでほっとした様子でした。一方、過去に参加したことがあるこどもたちは、ゾウが好きだ、という子がほとんどで、中には、ゾウは友達だよ、と楽しそうに観察している子どももいました。

 

そこから少し進むと木の上にいるヒョウを見つけました。しかし、観られた窓側と観られなかった窓側とがあり、観られなかったこどもたちはとても残念がっていましたし、また、カメラマンも写真も撮ることができませんでした。

 

 

キリン、ウォーターバック、シマウマ、カバなどを観ることができました。雨による水場が多数あり、また道も雨によって悪くなっていて、バスがぬかるみにはまって動けなくなるのではないかと心配しましたが、慎重に道を選びながらのフィールドとなり、事なきを得ました。

 

教育ツアーの後の恒例の作文には、ゾウのことを多くのこどもたちが書いていました。ゾウが畑を荒らしに来た話を聞いてから怖いと思っていたけど、本当は友達になれるんだ、と書いているこどももいれば、将来はレンジャーになって野生動物を守る大人になりたい、と感想を書いている子どももいました。スピーチ・コンテストに選ばれて発表できるのを楽しみにしています。

 


パンフレットの更新

2024-04-22

 

2019年12月に更新したパンフレットは、2020年からのコロナ規制で国内の対面活動ができないこともあり、長く更新しないままでいました。が、コロナ感染拡大の沈静化に伴い、イベント参加などで、パンフレットが多く配布され活動を知ってもらう機会が増えて、配布を終了。5年ぶりに更新することになりました。

 

サラマンドフの会の設立以来、パンフレットは、アパレルなどのデザインの専門家の会員がボランティアで作成していたのですが、彼女の家庭の事情などにより継続のお手伝いをお願いすることが難しくなってしまいました。継続してパンフレットの作成に協力できない、しかも、過去のデータが失われてしまった!と申し出があった時には、コロナに感染するよりもショックでした!

 

残念かつ今後どうしようという不安が生じたものの、起きてしまったことはどうしようもありません。前向きに、あれこれと方法を模索することにしました。

 

作成の予算は限られています。そこで決断したのが、ド素人による挑戦でした。生まれて初めてパンフレットの作成に挑戦したのです。

 

昨今はテンプレートなどをうまく活用するとズブの素人でも、それなりに見栄えのするパンフレットを作成することが可能なことを発見!パンフレット専門のプリント会社を見つけ出して、そこからの丁寧なアドバイスもあり、何回もやり直しを繰り返して、なんとか完成することができました。

 

何事も挑戦です!

 

パンフレットの更新デザインでの新作は、無事に完成しました!!

 

5月からは新規更新したパンフレットを使用開始します!

 

ますます多くの皆様に、活動を知っていただくために、パンフレットを有効に活用してきたいと思っております!

 

 


小学生たちの教育ツアー支援【2024年2月】

2024-03-23

 

サラマンドフの会の2023事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)の初の小学生たちのツァボ・イースト国立公園での教育ツアーを2月に実施しました。支援の対象となったのはブグタ小学校のワイルドライフ・クラブです。

 

参加者の35名のうち1名を除き、全員が初めての体験でした。雨季の中、残念ながら朝から曇天模様でしたが、参加者たちは皆初めてということもあり、かなり緊張気味でした。

 

まず観察できたのはインパラ、ウォーターバック、そしてゾウでした。

 

乾季のフィールドに比べると、観察できる大型野生動物は少なかったのですが、バッファロー、ヒヒ、シマウマ、ハイエナ、カバなども観察できたほか、鳥類たちが餌を採るところも多々観察することができました。こどもたちは終日講師の説明を聞きながら、多くを学んでいました。

 

6個の双眼鏡をシェアして使い方を学びました。双眼鏡を触ったのが初めてなので、使い方がよくわからずに戸惑っているこどもがほとんどでしたが、講師からの指導で、終了間際には、なんとか使いこなせるようになりました。順番待ちで急かすこどももいたほどです。

 

終了間際になって、雨が降り出し、最後まで観察を継続することが難しくなりましたが、窓を閉めているので声を出しても大丈夫だよね、とアシスタントに確認して、OKが出ると、感激を歌で表そう!と、楽しそうに歌っていました。

 

終了時には、いつもどおり感想文の提出の課題が出ました。一日かけてフィールド学習で学び、野生動物の姿を身近に感じたようで、将来は野生動物のために仕事する大人になりたいと思いました、と作文に書いている子どももいました。

 

 

次回は、乾季の野生動物たちを観察できる機会に、比較しながらフィールド学習して、さらに多くのことを学べることでしょう!

 


助成金の採択(7年目継続)

2024-03-02

 

NPO法人サラマンドフの会がイオン環境財団の第33回活動助成金(2024年4月~2025年3月)の助成先として採択されました。継続で7年目の助成となります。

 

3月1日付で、イオン環境財団のサイト 【第33回イオン環境活動助成」助成団体決定】にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、本日(3月2日)の読売新聞(朝刊)にも広告掲載されました。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、助成の6年目までと同様のフィールド学習への継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学校のワイルドライフ・クラブの子どもたちへのツァボ国立公園でのフィールド学習の支援です。今ひとつは、ワイルドライフ・クラブの卒業生の成人を対象とする、同国立公園でのフィールド学習を通した支援です。

 

昨年同様、満額(108万円)の助成金となり、円安の影響や現地での物価高、エルニーニョの影響による大雨の状況も心配される中、力添えにより支援事業が継続できることをありがたく存じます。

 

助成金は大切な支援ですが、サラマンドフの会の基盤は、皆様からの会費や寄付による温かい支援です。この原動力があってこそ継続して得られている助成金です。

 

 

今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に一歩ずつ確実に歩み続ける、サラマンドフの会への支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 


2023事業年度の第1回目の支援活動資金

2024-02-23

 

サラマンドフの会の2023年事業年度(第14期:2023年11月~2024年10月)のケニヤにおける第1回目の活動資金として590,214円を支出して、予定通りに支援を継続しています。

 

ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

支援の対象地域では、年末から年始にかけてのエルニーニョの影響による雨季の大雨の後の乾季となっています。暑い日々が続いている中、確実に活動を進めることができています。

 

小学生のワイルドライフ・クラブのメンバーのツァボ国立公園への教育ツアーは、2つのワイルドライフ・クラブで、今月と4月に実施予定です。

 

事業の報告はいつもながらポレポレですが、後日アップします。

 

活動を応援してくださる皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。さらに子どもたちへの自然保護教育の事業の支援には、イオン環境財団からの助成金も力添えとなっています。

 

今後も、野生のアフリカゾウと地域住民と共に歩む、サラマンドフの会の活動を温かく見守って、応援を続けてくださればありがたいです。

 

  


総会2023の報告

2024-01-26

 

総会2023年の報告です。今年もまたポレポレとなりました!

 

前回の総会に次いで、今回の総会もハイブリッド(対面とリモート)で実施しました。会場の都合で、昨年使用した機器とは異なる機器での実施となりましたが、予行演習での入念なチェックとその効果もあり、無事終了することができました。

 

ハイブリッドの会としては成功しましたが、発表者の中村千秋が総会当日の直前に、数年ぶりに風邪を引いて喉をやられて、前日から声が出なくなる厄難(?)に見舞われてしまいました。かろうじて出るハスキーボイスでプレゼンすることになりました。

 

前半の総会議事が終了した後、後半の報告会では、大学サークルからの発表とサラマンドフの会の現地での活動報告がありました。

 

大学サークルの報告では、昨年から復部した酪農学園大学公認サークル”えれふぁんと”と、昨年まで報告を続けている、日本獣医生命科学大学公認サークルRafikiとが行いました。どちらの代表も公でのプレゼンは初めてとのことでしたが、内容の濃い引き締まった報告をして、参加者からはとても好評でした。

 

サラマンドフの会の活動報告では、ハスキーボイスながら、例年どおり中村千秋がミニ講演をしました。現地の状況の変化、女性たちの会の進展、小学生のワイルドライフ・クラブ対象の国立公園への教育ツアー支援、スピーチ・コンテストの様子、および卒業生を対象としたキャンプ事業の詳細など、例年どおりの内容で報告がなされました。

 

サラマンドフの会の活動の周辺で起きたことをエピローグとして補足しました。オリンド夫人の逝去とアンボセリ国立公園の格下げ問題についてのトピックについて話しました。

 

昨年は初のハイブリッドということもあり、会場参加者に比べて、オンラインの参加者が少なかったのが課題でした。今年は対策を講じて、対面参加者とおなじくらいの人数の参加となり、参加者の内容でもバランスの取れた内容となり嬉しく思っております。

 

サラマンドフの会の活動では皆さまからのご支援(会費と寄付)が原動力です。助成金の助けを受けつつ、第14期になる本年度も前向きに進めていければと思っております。

 

温かいご支援を引き続きよろしくお願い致します。

 

 


2022年事業年度(第13期)無事終了

2023-10-31

 

NPO法人サラマンドフの会の事業年度は、11月1日開始、10月31日終了です。毎年ハロウィーンの日が事業年度の終了日となります。

 

本事業年度は、2022年事業年度で、第13期にあたり、2022年11月1日~2023年10月31日でした。ハロウィーンの今日、無事終了します。

 

明日の11月1日から新事業年度の2023年事業年度(第14期:2023年11月1日~2024年10月31日)となります。

 

本事業年度も皆様からの温かい応援のおかげで、無事終了できたことを大変嬉しく思っています。

 

早いもので明日より14年目となります。NPO法人として設立した時に誕生した赤ん坊が14歳になるほどの年月が経ったのだ、と思うと、理事長自らのボランティアによる手作業の自転車操業的ながらよくここまでやってこれた、という感慨もあります。

 

新事業年度も活動を温かく見守って、引き続きご支援をよろしくお願い致します。

 

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NPO法人サラマンドフの会の会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

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卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 2023

2023-10-20

 

今年のワイルドライフ・クラブの卒業生へのフィールドワーク体験教育、通称”キャンプ事業”も、昨年に続き、5回目が無事終了しました。

 

昨年同様に、4つの支援している村より参加者を選びました。小学生時代にサラマンドフの会の支援でツァボ国立公園への教育ツアーに参加し、成人となった合計14名を選抜しましたが、当日2名が病欠になり、卒業生からは12名の参加となりました。

 

キャンプ事業に過去に参加した2名が指導員教育を受けるために参加しました。フィールド講師、アシスタント、アシスタント補助、ドライバーなど総勢20名の参加者となりました。

 

オリンド博士のオンライン講義では、参加者からのひとりひとりから質問に対して、丁寧に回答があり、その内容を参加者全員で共有し学びを深めました。

 

 

小学生の時には観ることができなかったライオン、チーター、イボイノシシなども、じっくりと観察することができました。

 

一方で、食事作りに必要な倒木を探しに出かけた時に、倒木の合間から現れた毒ヘビに仰天する体験もしました。村落でヘビが出ると、即時殺してしまいます。

 

国立公園内では野生動物を殺すことはできません。フィールドでの間近な出逢いには、自らが野生動物になったかのような緊張感が走りました。

 

参加者は、小学生のフィールド教育以来、野生生物だけの世界との接触がなく、忘れかけていた野生動物への想いが蘇り、深まるのを皆感じていました。

 

参加者間の仲間意識や協調精神も強くなり、同じ地域に野生動物と共に生きていく生活を続けていきたい、と感想を綴っていました。

 

 

指導員教育を受けた2人は、それぞれの村落でゾウなどからの被害が続いているものの、野生動物の大切さをコミュニティーに語り伝えて、野生動物を理解する人々をひとりでも増やしていきたいと言っていました。

 

今年は終了後に別途時間を設けて、フィールド体験のまとめと簡易試験を試みました。体験だけに流されがちな記憶をしっかりと固めて、有意義な時間へ繋いでいく訓練にもなったようです。

 

 

 


ニュースレターNo.27

2023-10-13

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.27(8ページ)は、今月末に発送の予定です。

 

2022年事業年度(第13期:2022年11月~2023年10月)は、10月31日ハロウィンの日で終了して、11月1日から新事業年度(第14期)となります。

 

今回のニュースレターでは、第13期のサラマンドフの会の後半(5月末~現在)の活動の報告が中心です! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  卒業生のための教育フィールドワーク(キャンプ事業)

 

  女性たちの会の報告 

 

  その他           

 

サラマンドフと共に(連載 その14)

 

サラマンドフの会よりお知らせ

 

ブログやHPではアップしていない内容を豊富に取り入れています。  

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

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2022事業年度の後期の支援活動資金

2023-09-20

 

報告がアフリカンタイムのポレポレとなりましたが、サラマンドフの会の2022年事業年度(第13期:2022年11月~2023年10月)のケニヤにおける後期の活動資金として、1,045,644円を支援しています。

 

本ブログでも報告中ですが、ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

会員の皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。あと1ヶ月強のハロウィンの日でサラマンドフの会の本事業年度が終了して、11月1日より新事業年度となります。皆様に次事業年度も継続支援して頂き、活動の支えとさせて頂きたく、よろしくお願い致します。非会員の皆様からの温かいご支援も支えとなっております。引き続き応援して頂ければ勇気づけとなります。

 

子どもたちと卒業生成人への自然保護フィールド教育の事業の支援に関しては、イオン環境財団からの助成金が力添えとなっています。2024年3月まで助成金は続き、サラマンドフの会の新事業年度になりますが、2月にはひとつの小学生ワイルドライフ・クラブへの支援が予定されています。

 

活動の報告のアップは、万事日々刻々、情報決戦のSNS時代に反する(?)かのようなマイペースで、1ヶ月に2~4本くらいのペースで進めています。時々思い出して本ブログをチェックして頂ければありがたく思います!

 


スピーチ・コンテスト2023

2023-09-19

 

今回で第11回目となる、サラマンドフの会主催のスピーチ・コンテストがビリカニ・ライブラリーで、30名ほどが集まって開かれました。

 

今年の2月から7月までに実施された教育エコツアーに参加した、4つのワイルドライフ・クラブから3名ずつ選ばれて、小学6年生から8年生(中学2年生)の12名がプレゼンしました。今回の発表者は女子8名、男子4名でした。

 

皆、練習に時間をかけてきて、素晴らしい発表をしました。最初の発表者の6年生の女子生徒は、暗唱した作文を聴衆に問いかけるような語り口でスピーチをし、後続の発表者たちによい刺激を与えました。

 

結局、この生徒が最優秀賞に選ばれました。優秀賞には8年生(中学2年生)の女子と男子が選ばれました。

 

3名とも教育ツアーに参加して野生動物を大好きになりました。このうち2名は、将来、野生動物の保護のための仕事に就きたいとのことでした。

 

野生動物とのトラブルの多い村落からの出身者が、野生動物を理解して、野生動物たちのために働けるような明るい未来となるといいですね!

 


小学生たちの教育ツアー支援【7月に2回実施】

2023-08-13

 

7月には2つの小学生のワイルドライフ・クラブのツァボ・イースト国立公園への教育ツアーを実施しました。どちらの参加者にも、ビリカニ女性たちの作製したマスクが供与されました。コロナ期のように強制ではないものの、インフルエンザの流行がまだ収まっていないので、なるべく着用するように促しました。

 

ビリカニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの日は、晴れていましたが、やや涼しく皆セーターを着て参加しました。

 

参加者(35名)のうち、13名は2回以上参加したことがあります。ただコロナ期の参加でしたので、双眼鏡の使用については、初参加者と同じ指導を受けました。6個の双眼鏡をシェアしながらの観察です。

 

最初に観察できたのはゾウ、そしてインパラの群れでした。シマウマ、ハーテビースト、キリンなど、過去に参加したことがある参加者には、おなじみの動物たちを観察しました。初参加の子供たちは、どの動物にも興奮気味で、使い方を教わったばかりの双眼鏡を使いながら観察をしました。

 

このワイルドライフ・クラブでは、ライオンとチーターを観察できました。ライオンは頻繁に現れて、合計12頭を観察することができました。チーターは全員にとって初めての観察の体験となり、どちらも貴重な体験となりました。帰宅して家族に話したらとても盛り上がった、と、教育ツアーの後の課題の作文に記している子どもたちもいました。

 

 

今ひとつのムルンディニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの日は、朝から曇天ではっきりしない天気でした。

 

昨年から支援を始めたムルンディニ・ワイルドライフ・クラブからは30名が参加しました。昨年参加した4名を除き、昨年参加できなかった子供たちが初めて参加しました。

 

初参加の子供たちは、ゾウが近くまでやってくると、皆一様にゾウを怖がり、中には目をつむったまま下を向いて、ゾウを観ることができない子どももいました。が、ガイドや昨年参加した「先輩」たちのことばに勇気づけられて、目を開けて見ることができようになりました。

 

それどころか、何度観察しても、村に出没するゾウのように、襲ってくることはなく、とても穏やかに生活しているのだ!と体験学習できて、徐々に恐怖心が薄れていき、ゾウを大切にしなければいけない、という思いが湧いてきた!と感想を語っていました。

 

ゾウが本来の生活している姿や多くの野生動物の穏やかな生活を長時間に及びフィールド観察し続けているうちに、昨年も同行した顧問の先生は子供たちに「みんなが村で出逢ったり、知っているゾウは本来のゾウじゃないってわかりますよね」と話しかけるようになりました。

今回の教育ツアーで、本事業年度(2022年11月~2023年10月)のサラマンドフの会が支援する小学生への教育ツアーは、無事終了しました。

今月下旬には、4つのワイルドライフ・クラブより、課題となった作文が優れている子供たちを選抜して、昨年より復活したスピーチ・コンテストで発表をします。聴講者と参加者たちが、フィールド体験を振り返って切磋琢磨し合い、ツァボ地域の野生動物の保護への思いと意識を高めています。

スピーチ・コンテストの内容は後日改めて報告します。

また来月には、ワイルドライフ・クラブの卒業生たちの成人たちへの再教育ツアーが、昨年までと同様に予定されています。

マイペースのポレポレの報告ですが、活動の報告を続けていきます!

 

 


7月の子供たちの教育ツアー2本

2023-07-25

 

小学生のワイルドライフ・クラブを対象とするツァボ国立公園への教育ツアーは、今月は2本で、現在進行中です。

 

雨が降らず、とても乾燥しているフィールドでの観察となっています。ケニヤの海岸沿いでは、エルニーニョの影響か、7月というのに雨が降っていますが、ツァボ地域は相変わらずの乾燥状態です。

 

このような状況ですが、子供たちはそれなりに有意義な体験学習を進めています。

 

終了しましたら、いつものポレポレながら、報告をしたいと思っています。

 

どうぞお楽しみに!

 

 


ニュースレターNo.26

2023-05-07

 

会員の皆様にお届けしている『サラマンドフ・ニュースレター』No.26(8ページ)は、今月半ばくらいにお手元に届くように準備中です。

 

2022年事業年度(2022年11月~2023年10月)の11月以降のサラマンドフの会の活動の報告を中心とする内容となっております! 

 

内容は以下のとおりです。

 

冒頭の言葉  

 

支援内容の報告

 

  子どもたちへの教育ツアー支援 (2つのワイルドライフ・クラブ)

 

  女性たちの会の報告 

 

  その他

 

卒業生は今 ほか                                                                                                 

 

サラマンドフと共に(連載 その13)

 

サラマンドフの会よりお知らせ

 

ブログやHPではアップしていない内容を豊富に取り入れています。  

 

どうぞお楽しみに!

 

※ 【サラマンドフ・ニュースレター】は、正会員および賛助会員3口以上のご支援を頂いている皆様に、活動の内容をお知らせしている会報誌です。

 

会員になってご支援くださると嬉しいです!

 

サラマンドフの会の入会方法

 

もしくは、こちらよりお問い合わせください。

 

 


小学生たちの教育ツアー支援【4月】

2023-05-01

 

4月には、本事業年度2回目のワイルドライフ・クラブの教育ツアーをツァボ・イースト国立公園でカンビト小学校の子供たちに実施しました。教育ツアーの集合場所のカンビト小学校では、早朝から参加する子供たち(35名)が待っていましたが、今回初参加の12名には緊張感が走っていました。というのは、ゾウは村人も襲うことがある怖い動物という印象が強く、怖い動物をを観に行くのだ、と不安があるからです。

 

国立公園では3月から4月の雨季に当たる時期に雨は降ったものの、干ばつ的状況が続いた後なので、雨量は十分とはいえず、4月の国立公園でもまだ乾燥した植生は続いています。過去に参加経験のある子どもたちも、4月の訪問は初めてなので、季節による違いにも大いに関心を示していました。

 

岩場の上の数多くの小さなくぼみには雨水が溜まっていて、そこに近づいてくるゾウたちを観察した後には、イボイノシシ、参加者全員が初めて観た、カバやレッサークドゥの家族も観察できました。子どもたちのお気に入りのナンバー1はゾウでした。もちろん全員ではなく、「やはりゾウは怖いからなあ」といって、一番のお気に入りは「ゾウではなくてシマウマです」、と答えている子どももいました。

 

課題の作文には野生のゾウは本当に感激だ、という内容が多くつづられていました。

 

初参加の子供たちの中には感激し興奮して大声をあげ、観察を妨げるマナーのため、顧問の先生に警告された者もいましたが、全員が有意義なフィールド体験をすることができました。村でのゾウの恐怖の体験があった子供たちですが、野生動物を大切にしていかなければいけない、と学べる体験ができて、教育ツアーは大いに効果がありました。

 


小学生たちの教育ツアー支援【2月】

2023-03-17

 

サラマンドフの会の2022事業年度(第13期)の初の小学生たちのツァボ・イースト国立公園での教育ツアーを2月に実施しました。支援の対象となったのはミアセニ小学校のワイルドライフ・クラブです。前回の支援は2021年5月でしたので、約2年ぶりです。

 

コロナ感染拡大が始まった2020年3月の以前と同じ状況での実施となり、子どもたちは制限がないので、のびのびと観察をすることができました。参加者の35名のうち21名が初めての体験でした。

 

最初に観察できたのは、オーストリッチのオスでした。次に観られたのはゾウの群れです。雨季の雨量が極めて少ない干ばつ的な状況が続いたとはいえ、川の水は流れていて、川の周辺と水場に集まってきているゾウを観察することができました。さらにオリックスの群れも観察できました。そのほかにも、キリン、シマウマ、ライオン、バッファローなど多くの野生動物を観ることができました。

 

参加した子どもたちは、熱心にガイドからの説明を聞きながら、野生動物の生活への理解を深めていきました。コロナ感染拡大を予防するためのシェアに制限があり、昨年まで使用を停止していた双眼鏡も使えるようになりました。使い方を学びつつ、シェアしながら観察して、より深いフィールド体験をすることができました。

 

終日フィールドで観察し、野生動物の世界に生まれて初めてどっぷりと浸った子どもたちは、終了時には感激して興奮気味に語り合っていました。村落では怖かった野生動物をとても好きになった、ゾウが一番好きな動物になった、などと感想を語っていました。

 

課題の作文の中には、感想を語っていた時の様子が聞こえてくるような内容のものもあり、有意義なフィールド体験だったことが伝わってきました。

 


助成金の採択(6年目継続)

2023-03-03

 

NPO法人サラマンドフの会がイオン環境財団の第32回活動助成金(2023年4月~2024年3月)の助成先として採択されました。継続で6年目の助成となります。

 

本日、3月3日付で、イオン環境財団のサイト 「第32回イオン環境活動助成」助成団体決定】にて、採択先のリストがアップされました。

 

また、本日(3月3日)の朝日新聞にも広告掲載されています。

 

イオン環境財団の助成に関わる事業内容は、助成の5年目までと同様のフィールド学習への継続支援です。

 

ひとつは、サラマンドフの会の設立以来、支援している、ケニヤ(ツァボ地域)の小学校のワイルドライフ・クラブの子どもたちへのツァボ国立公園でのフィールド学習の支援です。今ひとつは、ワイルドライフ・クラブの卒業生を対象として、同国立公園でのフィールド学習を通した支援です。

 

昨年同様、満額(108万円)の助成金となり、円安の影響や現地での物価高、干ばつ的な状況も心配される状況の下、支援の活動を継続のために大切な力添えとなっています。

 

助成金はありがたい支援ですが、サラマンドフの会の基盤は、皆様からの会費や寄付による温かい支援です。この原動力があってこそ継続して得られている助成金です。

 

 

今後とも、野生のアフリカゾウと地域住民と共に一歩ずつ確実に歩み続ける、サラマンドフの会への支援を何卒よろしくお願いいたします。

 


2022事業年度の前期の支援活動資金

2023-02-27

 

サラマンドフの会の2022年事業年度(第13期:2022年11月~2023年10月)のケニヤにおける前期の活動資金として、625,129円を支援しています。

 

ビリカニ女性たちの会の若年層支援、地域住民の事業支援、学童の自然保護教育の支援にあてています。

 

支援地域では、雨季の雨量が充分でない状況が続く干ばつ的な状況とはいえ、支援対象の地域住民たちの生活はそれほど変化はなく、支援活動を順調に進めることができています。

 

小学生のワイルドライフ・クラブのメンバーのツァボ国立公園への教育ツアーは、2020年のコロナ感染拡大が開始した時より前の状態に戻って実施可能となっています。

 

もろもろの制限がなくなり、活動しやすくなって嬉しい限りです。

 

皆様ひとりひとりからの支援が継続の原動力となっています。心より感謝致します。加えて子どもたちへの自然保護教育の事業の支援に関しては、イオン環境財団からの助成金も力添えとなっています。

 

事業の報告はいつもながらポレポレですが、後日アップしていきます。

 

どうぞお楽しみに!

 


総会2022の報告

2023-01-18

 

毎度おなじみ(?!)のポレポレですが、先月行われました、総会2022年の報告です。

 

今回の総会は、初のハイブリッド(対面とリモート)で実施しました。習熟した(?)リモート会議に加えて、2019年以来2年ぶりとなる対面での実施では、ハイブリッドでのよさが出た会議となりました。

 

昨年の総会で「次回の総会2022年では、対面とオンラインとによるハイブリッドでの実施ができれば望ましいか」と願望を記していますが、それが実る方向で実施できました。

 

総会の後の報告会では、昨年に次いで、大学サークル(日本獣医生命科学大学公認サークルRafiki)から活動状況、そして、サラマンドフの会からは、現地での対面活動が復活して、こちらも対面とリモートでの支援活動についてのプレゼンがなされました。

 

大学のサークルについては、酪農学園大学公認サークル”えれふぁんと”がコロナの影響で休部となっていましたが復部となり、次回の総会では2つのサークルからの報告が楽しみとなりました。

 

対面活動によって見えた現地の状況の変化、女性たちの会の進展、小学生のワイルドライフ・クラブ対象の国立公園への教育ツアー支援、3年ぶりのスピーチ・コンテストの動画、および卒業生を対象としたキャンプ事業の詳細など盛りだくさんの内容で報告がなされました。

 

最後に、4月の逝去した小原先生を弔うフィールドの話やツァボのゾウのトピックも語られて、盛会で終了しました。

 

対面参加の申込み者はほぼ全員申込み通りの参加となりましたが、リモート参加の申込み者は半分以上が当日参加していませんでした。リモート参加は、うっかり参加忘れ!というのも起こりがちです。次回の総会ではリモート参加申込み者が、対面参加者とおなじくらいに参加できるとよい願っています。

 

日本でのコロナ感染状況はまだ落ち着かないところがありますが、ケニヤの支援対象地域ではコロナ感染拡大に関しては、忘れ去られてしまった感じすらあり、すっかり落ち着いていて、安心して対面とリモートを合わせた活動ができるのは嬉しい限りです。

 

 

皆さまからの支援を原動力に、助成金の助けも借りながら本年度も前向きに進めていきたいと思っております。

 

温かいご支援を引き続きよろしくお願い致します。

 

会場の様子(写真左)

報告する中村千秋(写真右)


ライブラリーの修繕

2022-10-30

 

ビリカニ女性たちの会の作業場の修繕と合わせて、ワイルドライフ・クラブの小学生のためのビリカニ・ライブラリーの外装と窓と扉の修繕も行いました。

 

この修繕はサラマンドフの会から支援できました。

 

かつてライブラリーを完成した2007年に、建物には、女性たちの会のメンバーの家族が素人ながら書いた表記があり、ビリカニ女性たちの会とサラマンドフの会支援と書いてあります。

 

この表記文字もプロのサインライターによって、文字修正されて、貫禄のある表記となりました。

 

ライブラリーにやってきた子どもたちが改めて見直して、「since 2007」とあるのを見ながら、「これ、僕たちが生まれた年だよ、僕たちはライブラリーと同じ年だ!」という声に、年月の経つのが早いなあ、と感じたものでした。

 

女性たちの会もライブラリーの看板文字も人々を助けるためのチャリティーみたいな印象を受けてしまうため、アフリカゾウ保護のためという設立支援の目的も明記する、“For African Elephant Conservation”という表記を入れるべきだという案が出ています。次の事業年度(11月1日開始)の支援で検討したいと考えています。

  

サラマンドフの会発行のニュースレターNo.25より改稿

 


卒業生へのフィールドワーク体験教育(キャンプ事業) 2022

2022-09-15

 

今年のワイルドライフ・クラブの卒業生へのフィールドワーク体験教育、通称”キャンプ事業”も、昨年に続き、4回目が無事終了しました。

 

6月下旬にコロナ感染が広がる可能性が疑われ、当初の予定を前倒しして、7月中に実施することになりました。

 

コロナ感染リスクもあるかもしれないので、昨年同様、人数の規模を小さくし、ひとりひとりの個別テントを使用しての実施となりました。

 

4つの村から参加者を選びました。小学生時代にサラマンドフの会の支援でツァボ国立公園への教育ツアーに参加した、ワイルドライフ・クラブ出身で、ビリカニ、カンビト、バチュマ、ブグタ各地より成人となった合計11名が参加しました。

 

オリンド博士の講義は、コロナ感染対策もあり、昨年に引き続き、Zoomによるオンライン講義となりました。

 

「みなさんの曾祖父くらいの年代ですね」との語りかけで始まり、ケニヤの国立公園の1960年代からの歴史的な話や現在の問題などまで幅広く話しました。

テントを準備して張るのは参加者全員にとって初体験でしたが、2~3個設置するうちに、すっかり慣れた手つきでテントを張ることができるようになっていました。

 

キャンプ地に到着したら、なんの野生動物がいるかなあ、と楽しみにしていたところ、最初に出迎えたのは、ヒヒとバーベットモンキーでした。前泊者たちの残飯のにおいをかぎつけて登場したようです。しかも、凶暴化している個体がいて、参加者たちを脅かしました。

 

「餌をやらないように!構わないように!」とガイドからの注意の声が飛びます。

 

「国立公園内でのゴミのポイ捨ては問題で、大量のゴミが捨てられていることもあります」と、宿泊する観光客や訪問者の悪いマナーがトラブルをおこしている実態を知ります。小学生時代の教育ツアーではじっくり見ることのできなかった、負の部分です。

夜中にはハイエナとライオンの鳴き声に、襲われるかもしれない、との怖さもあり、眠れない参加者もいました。早朝のフィールドでは、連続してライオンを観察し、夜中にキャンプ地で声が聞こえたライオンかもしれない、などあれこれと推測を繰り返しました。

 

ライオンはトラブルを起こすものと日常生活では捉えていた参加者にとって、野生の世界に生活する本来の姿を知ることができる貴重な体験となりました。

 

人間の居住地から離れて、昼夜どっぷりと野生動物の世界を経験しつつ観察することにより、小学生時代にワイルドライフ・クラブのメンバーとして観た時よりも、さらに野生動物の大切さの理解を深めることができました。

参加者同士はつながりを深め、これまでのキャンプ事業の参加グループの中では、最も結束が深いグループとなりました。

 

野生動物のすばらしさを称えつつ、自分たちは本当に素晴らしいところに住んでいるんだね、私たちの手で守っていかなきゃね、などと感想を伝え合って再確認していました。

 

国立公園と野生動物の保護、そして共存していこう、という内容のコミュニケーションが、キャンプ参加後も続き、どうやったら就業と関連づけていけるか、との話題も盛り上がり、ガイドやオリンド博士からのアドバイスにも聞き入っていました。

 

フィールド体験を通して地域住民に伝達共有されていくキャンプ事業を、今後も継続していくことの意義と効果を改めて確認できる支援となりました。

 


スピーチ・コンテスト2022

2022-08-17

 

2019年まで恒例だったスピーチ・コンテストは、コロナ感染拡大防止のため2020年と2021年は実施できませんでした。今年は3年ぶり、第10回目の開催となりました。

 

ビリカニ・ライブラリーで、4つのワイルドライフ・クラブから3名ずつ選ばれて、5年生から8年生の12名がプレゼンしました。

 

ずばぬけて素晴らしいプレゼンをしたのは、カンビト小学校ワイルドライフ・クラブの8年生の男子でした。

 

2019年のスピーチ・コンテストに5年生で参加したときに見たプレゼンから多くを学んだとのことでしたが、終了時には聴衆者の子どもたちからの拍手が湧き上がるほどでした。

 

審査員が満場一致で最優秀賞に決定しました!

 

初の参加ながら大健闘したワイルドライフ・クラブの参加者からは、優秀賞が選ばれました。

 

受賞した3名とも、将来の夢は国立公園のワーデンなど野生動物保護の関係の仕事に就くこと、とのことです。それぞれ、夢がかなうといいですね!

 


子どもたちへの教育ツアー(7月実施)

2022-08-09

 

続いて、ビリカニ・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの報告です。

 

朝から晴れ上がった日となりました。

ガイドによる解説が始まると間もなく、後方にゾウたちの群れが現れて話は中断。移動を続けるゾウたちの観察に集中しました。

 

数少ない水場では鳥類も観られました。その近くでライオンがじっとしているのも緊張を持って観察しました。

 

 

イスラエルなどから来た外国からの観光客たちに出逢い、観光客たちのマナーや行動から外国人観光客の一面も学んだようです。

 

ケニヤにおける外国人観光客がなぜ重要なのかも、観光客が宿泊するロッジを見学しながら体験学習することができました。

今事業年度に予定していた、子どもたちへの教育ツアーのフィールド体験の支援は無事終了しました。

 

そして、参加した4つのワイルドライフ・クラブからの選抜者によるスピーチ・コンテストを3年ぶりに実施することができました。

 

次回はスピーチ・コンテストの内容を報告します!

 


子どもたちへの教育ツアー(6月実施)

2022-08-08

 

6月にはカンビト、7月にはビリカニの各ワイルドライフ・クラブの小学生たちがツァボ・イースト国立公園の教育ツアーに参加しました。

 

6月20日になって直近1週間の新型コロナ感染がケニヤ全土で急増している報告が出て、3月から緩和されていたマスクの着用などが公共の場では義務づけられるようになりました。そのままケニヤでの第6波と言われましたが、感染率は上昇することなく無事終了しました。

 

感染拡大のリスクを避けるため、集団行動となる教育ツアーでは、念のため実施人数を基本型の40名から20名へと削減して実施しました。

 

まずは、カンビト・ワイルドライフ・クラブの教育ツアーの報告です。

 

途中で晴れ間がのぞくこともありましたが、全般的に曇天で天候にはやや恵まれないフィールドとなりました。

 

ゾウの群れが至近距離で近づいてくると、これまで参加したことがある子どもたちは嬉しそうに落ち着いて観察していましたが、初めて観る子どもたちの中には、はじめは目をつむって怖がっている子どももいました。

 

しかし何回も観察しているうちに、人間を脅かす野生動物ではないことが体験できてきました。

 

参加者の中から「なぜサイを全く観られないのですか」と質問が出ると、ツアーガイドからツァボ・イースト国立公園のクロサイの犀角をねらった密猟の解説がなされました。

 

観られる野生動物ばかりでなく、観られない野生動物からもいろいろと学び考えるフィールドとなりました。

 

 


子どもたちへの教育エコツアー支援(第12期2回目)

2022-5-20

 

4月には、今期2回目の子どもたちへの教育ツアーの支援を行いました。

 

ほとんどが教育ツアーに初参加でした。前回までワイルドライフ・クラブの顧問を勤めていた先生が昨年で退職となり、新しい先生が引率してのフィールド学習となりました。朝から雨が降り出しそうな曇天模様での開始となりましたが、午後には青空の広がる教育ツアーとなりました。

 

このワイルドライフ・クラブでは、コロナ感染拡大が始まる直前の2年前の雨季の3月に教育ツアーを行いましたが、その時には乾季が極めて短く雨季が長引いているかのような景観でしたので、参加した子どもたちはあまりに景観が違うのにまるで別の場所に来たかのように驚いていました。

 

マスクの着用はバスに乗車して観察している間は必須でしたが、バスから下車して観察する時には着用するのは任意で、多くの子どもたちはマスク着用なしでガイドの話を聞き、観察を続けていました。マスクは、ビリカニ女性たちの会の作製のものを使用しました。

ゾウやキリンなどの野生動物の生活を観察するのが初めての子どもたちの中には、思わず「ゾウだ!」と声をあげてしまい、アシスタントや顧問の先生から声を出さないように注意される場面もありました。

 

インパラ、ゲレヌク、グランツガゼル、レッサークドーと出てくる動物たちを見分ける方法を教わり、2回目参加の子どもなどは間違いなく動物の名前を言えるようになっていました。皆マナーよく観察できましたが、ひとりだけガイドやアシスタントを悩ませる男子がいたのは残念でした。

 

参加する前には野生動物を怖がっていた子どもたちも、教育ツアー終了時には、ゾウ、キリン、ダチョウなど、お気に入りの動物の名前を言うほどに野生動物好きになりました。


子供たちの教育ツアー支援【初参加】

2022-3-26

 

サラマンドフの会の2021事業年度(第12期)の子どもたちへの教育ツアーの支援は、初参加のムルンディニ小学校のワイルドライフ・クラブから開始しました。

 

新型コロナ感染拡大については、ケニヤ全域で落ち着いてきていて、マスク着用の義務化はなくなりましたが、バスでの移動など集団行動ではマスクをすることが推奨されていて、教育ツアーでも、全員マスク着用にしました。また、感染拡大予防のために同行のスタッフや顧問など大人には、PCR検査を事前に実施して陰性を確認しました。

 

車両での乗車人数制限は解除となったため、ケニヤで新型コロナ感染拡大が始まった2020年3月以前の人数と同じ規模の35名の子どもたちが参加しました。

 

ビリカニ女性たちの会が作製したマスクを装着しての参加となりました。前回までと同様に、同行した厚生省の係官から新型コロナ感染予防に関してマスク着用の必要性など、対策の重要性についての説明を受けました。道中マスクをはずしがちになる子供たちへ注意を促しました。

 

はじめに出会った野生動物はゾウでした。村で知っているゾウとは異なり、全然攻撃的でないのに皆驚いていました。そして感動して観察を続けていました。

 

ワイルドライフ・クラブの顧問の先生にとっても、子供たち全員にとっても初の国立公園への訪問でした。ゾウをはじめ野生動物といえば、村に出没するトラブルの多い動物という印象が強かったのですが、野生動物が本来あるべき姿で生活をしているのを見て、それぞれに大感激で、野生動物が大切であることを体験し学ぶことができました。

 

初めて観るダチョウのオスとメスの違いや、インパラ、ウォーターバック、キリン、バッファロー、イボイノシシ、カバなどの動物の行動観察もして、感動しながらの多くを学べる貴重な一日となりました。

 

教育ツアーの後に課された作文には、多くの子どもたちがゾウがお気に入りの動物となった、と書いていました。カバやバッファロー、キリンなど大型野生動物も人気がありました。

 

 

参加者全員が野生動物を保護していきたい、教育ツアーで何度でもフィールド体験をしたい!と希望を持ち、中には将来は野生動物のための仕事をしたい、国立公園で働きたい、など早くも夢を抱き始めた子供たちがいて、教育ツアー終了後も熱い想いを語っていました。

 

 


上記より以前のアーカイブの記事は、【サラマンドフの会】よりご覧ください。本サイトの【LINK】内にもURLリンクがあります。