エコツアー感想 その25
2024-04-06
過去の参加者の感想からご紹介している、教育エコツアーの感想シリーズの第25回目です。
この感想シリーズは、野生動物と地域住民の共存を体験するケニヤ訪問を検討している方々への参考資料ともなっています。
今回ご紹介するのは、大学生のサークルの部員としてケニヤを訪問し、現在は社会人として活躍されている方の感想です。
******『 大学サークルの部員として』*****
私は大学のサークルの部員の他1名と共に、2月の教育エコツアーでケニヤのツァボ地域を訪問しました。
フィールド観察では、次々と現れる野生動物たち本来の生きる姿に出逢い、本当に感動しました。ビリカニ村やカンビト村では、お母さんたちや子供たちと楽しく有意義な時間を過ごしました。
ケニヤで体験したこと、感じたことは私のかけがえのない思い出となりました。
この体験を大学のサークルでも生かしたい!と、日本での活動で力を入れるようになりました。プロモーション動画を作成して見せて新入部員の勧誘をしたり、学外のイベントに積極的に参加しました。そして、お母さんたちのグッズの支援販売、サークルの活動内容の紹介などを行い、たくさんの方々に関心を持って頂きました。
ケニヤの魅力や野生動物と地域住民が共存している素晴らしさを多くの人たちに伝えることができ、嬉しかったです。現地を訪れて、野生動物をじっくりと観察する時間を持ち、その後、お母さんたちや子供たちと交流したことによって、どのような支援をしているのかを肌身に感じながら活動したのが収穫でした。現地を訪問して体験してこそ、たくさんの方々へその想いが伝わったのだと思います。
※『大学サークル【活動を支援する大学生グループ】』サラマンドフ・ニュースレターNo.17 より改稿
復活
2024-02-07
昨年には3年半ぶりに、教育エコツアーを復活できました!
企画を検討した時点では、日本でのコロナ関連の渡航に関する規制がようやく完全に解除になったとはいえ、円安、現地での物価高、などなど、諸々の条件が重なり、すべてが値上がりの中、参加希望者が出るだろうか、と懸念しました。しかしながら、サラマンドフ通信で発信するとほどなく申込みがあり、やがて満員御礼(定員6名)となってキャンセル待ちまで出るほどになりました。
ケニヤへの入国や国立公園の訪問に関して、コロナ期以前のエコツアー実施の時とは異なる現地事情が発生して、参加申込み者が全員無事にケニヤ入国できるか、また国立公園へ行けるのか、と、一時は眠れぬ夜も迎えるほど、現地では受け入れ準備が大変でした。
それだけに、参加者全員が大満足の教育エコツアーとなり、復活できたことを喜ばしく思っています。参加者は、従来の参加者たちと同様に、野生動物の素晴らしさ、地域住民との共存の重要さを学び体得しながら、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
ツァボのフィールドでは、ライオン、チーター、ヒョウと動物食の野生動物を4日間以内ですべてじっくりと観られることは珍しいのですが、今回の訪問者たちは、この稀な体験をすることができました。
参加者の中にはリピーターがひとりいました。その参加者以外は、全員初めてのケニヤでした。初訪問者にはビギナーズ・ラックがありますが、リピーターは運がつかなくなる傾向があります。しかし今回の経験は、リピーターズ・ラックもありか、と思わせるほどの幸運続きでした。
ガラナ川をゆったりと渡るゾウたちを久しぶりにじっくりと観察できました。観察しつつ、雨季が近づく前のマイグレーションの開始か、と年内の大雨の到来を予想しました。大雨がくれば、野生動物たちは、しばらく人間の観察者や訪問者たちを忘れて、自らの時間を取り戻すことでしょう。訪問者が訪れた時は、干ばつ的な状況が続く国立公園でした。乾燥した植生のまま、月日が経過する状況が続いていて、動物食動物がよく観られた、ということもありました。野生動物を観られた、という訪問者にとっての幸運とはいえ、人間との出逢いの機会が増えていることは野生動物たちにすれば、その厳しい状況の表れだったとも考えられそうです。
そして、お母さんたちもこどもたちも、コロナ期以前の訪問の時と変わらず、大歓迎でした!
教育エコツアーの感動と素晴らしさを日本に帰国してからオンライン報告会を開いて伝達しました。1時間半に及ぶ報告会には40名ほどが参加して、体験を共有して熱い時間を過ごしました!